出版社内容情報
全集・作品集に未収録。 幻のテキスト24選。
■028長谷川時雨 『情熱の女』大正7年・玄文社 渡辺保解説
前回同様、全集・作品集に未収録の作品を集成。第Ⅱ期は吉屋信子・林芙美子など、幅広い層に支持された作家や、文学史に埋もれてしまっている作家の名品など、二四作品を集成。また、解説は、研究者・作家・評論家、それぞれ男女を問わず最もふさわしい方にお願いした。
本書の特色
★男性作家中心の文学史に隠れてしまった、近代の女性文学、女性作家の歴史を探る。
★文学的価値の高い、しかも読者や研究者の需要 が高い名品を厳選。
★個人全集や作品集から漏れ、閲覧が極めて困難な幻の稀覯書集。
★各作品の背景、作家紹介、文学的価値等を各巻の巻末に記す。
★近代文学の研究には不可欠の文献集。
★文学のみならず、女性学、女性史、社会学の研究にも必須な資料。
※著者紹介 長谷川時雨 はせがわしぐれ 1879(M12).10.1~1941(S16).8.22 劇作家、小説家。東京日本橋生れ。明治38年、戯曲『海潮音』が読売新聞の懸賞で坪内逍遥の特選を得て劇作家として出発、六代目菊五郎主演の『さくら吹雪』でその地位を築く。大正12年「女人芸術」を創刊、2号で廃刊するが夫の三上於莵吉の助力で昭和3年に復刊し、林芙美子、円地文子らの後進を輩出。終刊後リーフレット「輝ク」を102号まで刊行。『近代美人伝』や随筆『旧聞日本橋』が名品の誉れ高い。
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