出版社内容情報
◎現代の日本文化・文学再検討のための必読作品を満載。
「新興芸術派叢書」は改造社の「新鋭文学叢書」と対をなすかたちで新潮社より刊行されたモダニズムの代表的な創作シリーズ。トーキー映画、レコード、ラジオ、テレビ、電話………。現在、日常生活に探く入り込んでいる種々のメディアが登場しはじめた昭和初期。「新興芸術派叢書」は昭和文学史になじみの深い名作が集まり、20世紀文化の抱える問題の根幹に迫る貴重な作品群です。
●第10巻/龍胆寺雄「街のナンセンス」 昭5・4・7
芸術を街頭へ/踊り場と厨房/街のナンセンス/ロリ!さやうなら/猫を伴れた同棲者/蟹/接吻の代償/真理は君具体的なとこに/靴下止が腕時計になつた話/接吻?硝子の味がするだけさ/科学とロマンテシズム/琴/街・その他/九月四日/海であつた事/牡蛎を喰べる/メロに訊いて御覧/月を造る話/家庭のナンセンス 結婚以前