内容説明
危機的状況にある地球の温暖化が人間の生活に及ぼす負の影響は、極めて重大です。干ばつ、塩類化、土壌浸食などによる食料問題、熱射病、紫外線増加、デング熱、マラリアなどによる医療問題は、いずれも人類の未来に暗い影を落としています。地球環境の変動は、いつの時代も食料を提供する農業と、人の健康と生命を守る医療に密接に関わっているのです。
目次
『地球温暖化:農と環境と健康に及ぼす影響評価とその対策・適応技術』発刊にあたって
第1章 IPCC報告書の流れとわが国の温暖化現象
第2章 地球温暖化の影響および適応策の課題
第3章 農業生態系における温室効果ガス発生量の評価と制御技術の開発
第4章 気候変動による感染症を中心とした健康影響
第5章 気候変動の影響・適応と緩和策―統合報告書の知見
総合討論とアンケート
著者等紹介
陽捷行[ミナミカツユキ]
1971年東北大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)。71年農林省入省。77~78年アイオワ州立大学客員教授。00年農林水産省農業環境技術研究所長。01年(独)農業環境技術研究所理事長。05年北里大学教授。06年同副学長。日本土壌肥料科学会賞、環境庁長官賞・優秀賞、日本地球環境賞特別賞、日本農学賞・読売農学賞、Yuan Tee Lee国際賞。日本学術会議連携会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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