内容説明
農業では、開発した環境負荷低減技術をある栽培システムの一工程に導入した場合に、そのシステム内の別の工程に影響してそこで新たな負荷を発生する可能性が十分考えられる。従来のように環境への負荷を評価するのみではなく、農業における環境へのプラス効果も考慮した統一的な評価手法が極めて重要である。本書は1998年12月に農業環境技術研究所で開催した農業環境シンポジウムをベースにまとめたものである。
目次
1 LCA(ライフサイクルアセスメント)とは何か―LCAの手法と適用
2 農業のLCAに対する社会的期待
3 個と環境が活きるISO14001―ISO14001に基づく環境マネジメントシステムの構築
4 LCAへの取り組み・問題点
5 稲作における投入資材およびエネルギー
6 水田における温室効果ガスおよび水質に関するライフサイクルアセスメント
7 水稲栽培における農薬利用に伴なう環境影響評価
8 肉牛生産のLCAと環境影響評価
9 肥育牛のふん尿堆肥化におけるエミッションのLCA