内容説明
迷走生活とは、秘かなパワーを持つ“迷走”神経を活性化し、些事にとらわれず、朗らかに長生きする生活のこと。福岡ハカセが、コロナ時代の生命論を説き、あるときは肝トレを提案、また別のときはバイアグラに思いを馳せ、賃貸vs.持ち家論争に終止符を打ち、タワマンに警鐘を鳴らす!迷走生活とはなによりも自由な生き方。明日、誰かに話したくなる知識が満載の科学エッセイ。
目次
第1章 コロナウイルスが問いかけたもの
第2章 がんを遠ざける迷走生活
第3章 小宇宙「人体」の旅
第4章 災害のち、都市の動的平衡
第5章 地球より愛をこめて
第6章 すばらしき哉、昆活人生!
第7章 君たちはどう学ぶか
第8章 ハカセの読書“diary”
第9章 フェルメール賛歌
著者等紹介
福岡伸一[フクオカシンイチ]
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授・米国ロックフェラー大学客員研究者。分子生物学者としての科学的視点と、叙情的かつユーモアにあふれた文章でサイエンスの魅力を伝える書き手として人気を博す。80万部を超えるベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)で、サントリー学芸賞・新書大賞を受賞。2015年11月から、読書のあり方を問い直す「福岡伸一の知恵の学校」をスタートさせ、校長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
210
職場の読友さんに借りて読みました。福岡 伸一、初読です。気楽に読める科学エッセイ、前半はコロナ関係中心でした。オススメは、阿川佐和子との対談です。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639134522021/07/25
mint☆
124
生物学者、福岡先生の週刊文春掲載の化学エッセイ。コロナ関連から始まりハカセの趣味など内容は多岐にわたっていた。なんとなく疑問に思ってたけどそういうものなんだと受け入れてしまっていた事柄や、逆に全く知らなかったけど実は自分にも関係していた、ということがわかりやすく書いてあった。何気なく手に取った本だが思いがけず面白かった。2021/11/29
けんとまん1007
67
福岡先生の守備範囲の広さ、柔軟さがよく出ている。交感神経と副交感神経。副交感神経の役割、リラックス。先生の文章も、考えさせられるが、脳と心のリラックスにつながるような。2021/06/22
tamami
59
著者福岡伸一ハカセが、週刊文春に連載している科学エッセイをまとめたもの。巻頭から四分の一程は新型コロナウイルスの話題で占められている。ハカセは進化の仲介者としてのウイルスという見方を示しながら、新型コロナは数年後はインフルエンザのような病気になるという。その他、専門である生命科学についての話題を中心に、PCR検査の仕組みやバイアグラ発見の裏話、少子化の真の理由といった興味深い話題が、分かりやすく語られる。専門分野と常識の間を解説するのはお手のもののハカセと共に、楽しいサイエンスの時間を過ごすことができた。2021/03/25
yyrn
35
週刊文春に連載(18.2.~21.1)されたコラムをまとめた本だが、人体や生命の不思議に触れつつ人間社会や行動に言及する話が多く、面白い講義を聞いているような本だった。連載順序を再構成し9つの章立にして読みやすくなっているが、やはりコロナウイルスに関する記述が多く、自らもアメリカから帰国できなくなった不自由を体験したことから様々な話が展開する。1年経っても本書でのコロナ関連の指摘に矛盾を感じないのは基本をしっかり押さえているからか?若者への励ましや昆虫愛、フェルメール愛にも満ち溢れた本でした。2021/07/28
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