内容説明
教育の政治からの独立を目指し、戦後日本の精神的支柱となった教育基本法。2006年に「全部改正」された今、その理念と限界からなにを学ぶべきか。
目次
第1章 「教育基本法」の五つの源泉(大学の自治の思想;学問の自由の思想;亡国の希求―矢内原忠雄;田中法学;南原政治哲学)
第2章 「教育基本法」の制定(「教育改革私見」;二つの報告書;「日本国憲法」のマッカーサー草案;「日本国憲法」の教育思想;「教育基本法要綱案」;天皇論の応酬)
第3章 「教育基本法」の本文解釈(「前文」;もうひとつの「前文」案;教育の目的;教育の方針;教育の機会均等;義務教育;男女共学;学校教育;社会教育;政治教育;宗教教育;教育行政)
第4章 「教育基本法」をめぐる諸思想の葛藤(「教育勅語」憧憬;「国民実践要領」;「教師の倫理綱領」;教育権の独立;「教育基本法」から教育二法へ;「教育基本法」再検討;「期待される人間像」;学力テスト裁判と「教育基本法」;教科書裁判と「教育基本法」;臨時教育審議会によえう「教育基本法」の解釈改正;「教育勅語」無残;日の丸・君が代裁判と「教育基本法」)
第5章 大学紛争、筑波大学と「教育基本法」(大学紛争;筑波大学の構想をめぐる葛藤;筑波大学という経験;副学長あいさつ;外国人留学生たちとの出会い;外国人の子どもの教育)
附章 「教育基本法」の改定
著者等紹介
副田義也[ソエダヨシヤ]
1934年東京都に生まれる。1957年東京大学文学部卒業。1959年東京大学大学院社会科学研究科修士課程修了。現在、筑波大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann