内容説明
「移民の時代」において、そもそも移動・移住とはなにか?移民研究のアンラーニング(学び捨てる)に挑む。現代移民研究を問う。
目次
方法としての移民―移動から場をとらえる
1 越境する空間(移民のつくりだす場所)(存在論的移動のエスノグラフィ―想像でもなく複数調査地的でもないディアスポラ研究について;現われ出る移民国家;「沖縄系移民」研究の展開と視座)
2 連接する空間(移民の結びつける場所)(人身売買の噂と移民研究の管理;女はいつもホームにある―グローバリゼーションにおけるフィリピン女性家事労働者の国際移動;女性化された移動と接続する場所―「家族」「国家」「市民社会」と交渉するトランスナショナルな移住女性)
3 移動する空間(移民の変容する場所)(西洋と残余の文明的差異における多義性;アーバン・ディアスポラ―ポスト‐エスニック・ヨーロッパにおける人種、アイデンティティ、ポピュラー・カルチャー;奴隷制廃止と「自由」移民―移民研究における史実性とヨーロッパ中心性について)
著者等紹介
伊豫谷登士翁[イヨタニトシオ]
一橋大学大学院社会学研究科教授/移動研究、グローバリゼーション研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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