内容説明
本書は、旧幕時代の諸制度を廃棄しながら、新しい制度を構築しようという過渡的な時代に、井上毅が岩倉具視、大久保利通、伊藤博文といった明治新政府首脳の信任をえて自由民権運動や国会期成同盟との対決のなかで、プロイセン欽定憲法の理論にもとづく憲法構想を先鋭化し、明治十四年の政変にむけて直往邁進する過程をあとづけようとするものである。
目次
第1編 修学時代(在藩時代;フランス行;ベルリン往訪)
第2編 ドイツ化構想の推進(「ドイツへの傾斜」の萌芽;十月政変の演出;ドイツへの傾斜)
著者等紹介
森川潤[モリカワジュン]
1949年、松江生まれ。1981年~1982年、ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてミュンヘン大学留学。1984年、広島大学大学院教育学研究科博士課程。単位取得満期退学。専攻は日独文化交渉史。現在、広島修道大学人文学部教授
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