内容説明
青い空、風にゆれる大草原、かけぬける幌馬車…。いつまでも読む人の胸をときめかせる“小さな家シリーズ”―それは、ローラ自身が、大草原ですごした輝く日々の思い出をつづった「消えてしまうのはもったいないほど、すばらしい物語」だったのです。物語やテレビ・ドラマでおなじみの少女時代のほか、農家の主婦として、アメリカ合衆国の西部開拓時代をたくましく生き、のちに作家として活躍したローラ・インガルス・ワイルダーの生涯をご紹介します。小学校中学年から。
目次
1 開拓の一家
2 インディアンの土地へそしてふたたび“大きな森”へ
3 プラム・クリーク
4 大草原の小さな町
5 ロッキー・リッジ農場
6 母と娘
7 作家になった開拓娘
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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借りた本。ローラの博物館副館長著。ローラがあれ程の才能に恵まれたのは、本を大切にし、知性と教養のある愛情深い両親に育てられたことが大きい事は知っていたが、本書でとても印象深い一言があった。姉メアリーが失明した時、父がローラに言った言葉だ。「自分が見たものを繰り返しメアリーに伝え、見える世界との架け橋になりなさい」と。そのため、ローラはものをよく見るようになり、伝えることで作家としての目が養われることになったと。晩年ローラが話していた言葉も心に深く響く。本当に豊かな気持ちで生き抜いた方だったんだな。2016/01/29