目次
美・愛・幸福
恋愛と結婚
人生について
人間について
心について
生と死・信仰
勤労・社会
芸術について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちあき
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チェーホフが残した散文から心に残る言葉を抜粋したアンソロジー。チェーホフの誠実な人柄が伝わってくる一冊である。彼自身の述懐だけでなく、小説や戯曲に登場させた人物の台詞が入っているのがとてもよい。一見「不純物」にみえてそうでない、なんというか、音楽でいうところのオブリガードのような効果をうんでいる(同じシリーズでサン=テグジュペリを読んだときにはあまり気にとめなかったことだ)。文学観や倫理観はまぎれもない19世紀のものなのだけれど、古びた印象はみじんもない。2010/03/24
白としろ
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「未来の世代が幸福をつかむのは結構だが、かれらの祖先たちが、何のために生き、何のために苦しんだかを、自分に問うてみなければならない。」「書物の新しいページを一ページ、一ページ読むごとに、わたしはより豊かに、よりつよく、より高くなっていく。」「ほんとうの幸福を味わうには孤独でなくてはならない。堕天使が神にそむいたのは、天使たちの知らぬ孤独を願ったからではないか。」「お書きなさい、できるだけたくさんお書きなさい。かならずしもうまくできなくても、かまいません。だんだんよくなるでしょう。」2020/01/19
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- 和書
- 想いの軌跡 新潮文庫