内容説明
スーパー・ヒーロー丹下左膳、平成の世に甦る。
感想・レビュー
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Zen-zen
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林不忘の丹下左膳シリーズ完結編「日光の巻」。前作「こけ猿の巻」から書き飛ばし感満載のいい加減な展開になってきたけど、この巻に至ってはもはや「何をか言わんや」という感じ。話はあっちへフラフラこっちへフラフラの行きあたりばったり。このシリーズで読むに値するのは第一巻「乾雲坤竜の巻」のみだと思う。余談だが、林不忘の未亡人が山中貞雄監督の傑作喜劇『丹下左膳餘話 百萬両の壺』を観て、これは主人の考えた丹下左膳ではないとクレームをつけ、タイトルに「餘話」とつけ加えられたという話だが、そんなに原作から逸脱はしてないよ。2013/11/26