内容説明
須恵器はなぜ日本で受容され消滅したのか―通史的・文化史的観点から須恵器の本質を探る。
目次
第1編 須恵器の文化論的視角(地方窯から列島窯へ―「列島須恵器」の視角;須恵器の文化論的地平;須恵器の諸段階―「反須恵器」の視角)
第2編 須恵器の生産主体と流通(生産地からみた須恵器の流通;須恵器の流通を巡る諸問題―武蔵国を例に;須恵器の流通と生産主体・生産組織;須恵器と居宅交易―武蔵国を例として)
第3編 須恵器の各論的研究(ヘラ記号論再考;続・地方窯とその工房―関東地方における須恵器工房の諸相;須恵器窯の画期と系譜論;平安時代における須恵器生産の拡大)
第4編 須恵器編年の実践(動態編年の実践―生産編年と消費編年;年代論の実践―南比企窯跡群の須恵器年代論を例に;横軸編年の実践―武蔵国と関東諸国の聖武朝の土器論を例に)
終章 須恵器研究の新視角
著者等紹介
渡辺一[ワタナベハジメ]
1950年山梨県生まれ。1978年中央大学文学部文学科(仏文学・国文学専攻在籍)卒業。2004年放送大学大学院文化科学研究科文化科学専攻修了。2006年国学院大学博士(歴史学)。各地(主に埼玉県)で発掘調査を重ね、窯跡調査を機に鳩山町に奉職(教育委員会文化財保護・町史担当)、退職後引き続き大東文化大学非常勤講師(2021年まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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