出版社内容情報
《内容》 開業医と法律家の対談を通じてみえてきたのは、「患者も医療従事者も個性ある一人の人間である」ということだった…。現状の患者と医療従事者の関係に一石を投じ、両者の対等な関係を目指す書。医師をはじめとする医療従事者は読んでおきたい一冊。
《目次》
まえがき
第1章 憲法を通して医療を考える 法律家と開業医の対談
医療の現状
権利と役割分担
代替医療から憲法へ
憲法を通して医療をみると
皆違って当たり前
患者の権利についての誤った認識
普通のミスと医療ミス?
子どもたちの教育
法律を学んで医療がみえてきた
憲法の本質は何か
医療における役割分担
患者も医療従事者も個性ある一人の人間
保険点数制度の問題
震災直後の医療現場での矛盾
規則、制度、法律は何のためにあるのか
インフォームド・コンセントの本質とは
自己決定権と個人の尊重
法律と医療に共通する問題
法律的思考で医療をみると 51
患者と医療従事者の対等な関係を築くには
患者と医療従事者の間に法律家をおくと
納得して治療を受ける
患者と医療従事者ではなく一人の人間として接する
患者も医療従事者も医療について考え直そう 61
第2章 憲法と患者の権利
日本国憲法の原理と姿
序
憲法とは何か
憲法で最も大切なこと
人権について
権力分立について 97
患者の権利について
患者の権利の意味
患者の権利が問題となる場面
患者の権利の内容
最後に――これからの医学界のために
第3章 本当に患者の権利を尊重するとは
医療におけるサービス
医療におけるサービスは難しい
医療といえどもサービス業
運命的な巡り合わせ
法律を活用した新しい医療の思考 151
医療の特殊性
患者さんの持っている権利って何なのだろうか?
今さらいうまでもない医療を受ける権利
患者さんに優等生は少ない
我慢も治療のうち
怒ることも時には必要
患者優先は時にいい結果にならないことも
医師と患者の関係
患者さんの三つのタイプ
新しい医療に順応するためには 169
健康なときから知識を得る
患者の権利より、人としての生まれながらの権利
池田小学校児童殺傷事件
コラム●人間はミスを犯すもの
情報共有がいい関係をつくる
患者さんの声を聞くことから
患者さんも勉強が必要
患者さんの権利・義務、医療従事者の権利・義務
患者さんと医者の新しい関係を作る会「医療塾」
医療塾を立ち上げる
医療への強い不信感を肌で感じる
第一回の医療塾を終えて感じたこと
コラム●医療行為は犯罪行為?
インフォームド・コンセントの意義
プロとしての仕事をするべき
インフォームド・コンセントは、何のために行うのだろうか?
あくまでもイニシアティブは医療現場の者がとる
世の中には役割分担がある
●医療塾第1回勉強会アンケート
●医療塾第2回勉強会アンケート
あとがき
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- 和書
- 歴史を学ぶこと教えること