内容説明
その男は「陰」を引き連れて現れた。「君の願望は―何だね?」人の噂に聞いたことがある。この都市に棲むという魔人の事を。曰く、暗闇より現れ、人の望みを叶えるという生きた都市伝説。夜より生まれ、永劫の刻を生きるという昏闇の使者―。彼は夜色の外套を身に纏い、陰と共にそこに立っていた。鬼才・甲田学人が描く幻想奇譚。
著者等紹介
甲田学人[コウダガクト]
1977年、岡山県生まれ。津山市出身。二松学舎大学卒。民俗学および魔術に関して、知識を豊富に持つ。第7回電撃ゲーム小説大賞で、短編『罪科釣人奇譚』が最終選考に残り、2001年7月『Missing神隠しの物語』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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