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内容説明
鋏使いのチックは無邪気に人を斬る。見えない“絆”がどれだけ傷みに耐えられるかを確かめる為に。刀使いのマリアは陽気に人を斬る。この世に斬れないものなど無い事を信じる為に。槍使いのアデルは慇懃無礼に人を斬る。ただ存分に暴れたいが為に。ナイフ使いのシャーネは無言で人を斬る。自分の仲間を傷つける者を排除する為に。刃物使い達の死闘は雨を呼ぶ。それは、嵐への予兆―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
36
物騒な闇の住人たちによるドタバタ群像劇の6冊目。鋏使いのチック、刀使いのマリア、槍使いのアデル、ナイフ使いのシャーネ。そんな刃物使い達が戦いの雨を呼び起こす話。成田節が効いてますね。チック、マリアに焦点を当てつつ、新たなキャラや既存のキャラもたっぷりと使ったハイスピードでハイテンションな抗争劇は読み応え、満足感共に十分。ロニーが表に出た事で、一体どうなるのか気になって仕方がありませんね。「葡萄酒」クレアも参戦するみたいだし、これはワクワクが止まりませんわ。巻き起る嵐で何が起きるのか。次巻もたのしみ2016/06/28
スケキヨ
15
いつもの『バッカーノ!』のリズムが戻っていて、軽快な文章と“あるもの”を中心に話が廻って収斂していく物語に一気読みさせられました。それぞれの視点で語られ、場面展開がありますがごちゃごちゃにならないのが凄いですね。新キャラや今までサブ扱いだったキャラが中心に置かれているのも嬉しい。そして、不安で殺伐とした雰囲気になりそうな瞬間、アイザックとミリアの発言で一気に温かみが出るのが堪らないですね。緩やかに転がり始めたボールが最後、加速するのを確かに感じさせるラストが良いです。加速させたのは葡萄酒さん、貴方ですよ。2012/11/09
白玉
14
今巻からはチックとマリアを中心としたお話のよう。マリアはすっかりガンドールファミリーに馴染んでて、ラックにお説教されるところとか微笑ましかった。ただの拷問師かと思ってた、チックの過去話は意表をつかれたけど今の彼を形づける一つなのだと妙に納得させられた。そして、まさかの弟のタックがあの人だったとは!?今巻で一番の驚きだった。新キャラも中々の曲者が出てきて馬鹿騒ぎ感たっぷりの1冊でした。あっという間に下巻へ( ´ ▽ ` )ノ2017/10/03
割れたオカリナ
12
さすが成田さん やっぱりバッカーノは色々な人物が色々な目的で動いて終盤でそのバラバラの人物が繋がるっていうのがいいよね それとチックとマリアいいよね あのコンビも好きだな でもやっぱりアイザックとミリアはいつも状況を掻き乱していくんだな しかしロニーが悪魔だったなんて 恐ろしい実力だな 葡萄酒とどっちが強いんだろうね しかし葡萄酒が参戦するとか全く勝ち目ないじゃん というより最初から勝てる希望すらないレベルな気がする でもここからさらにどう面白くなるのか楽しみだ2013/06/04
かめ吉
11
今回はハサミ使いの拷問師のチックと、刀使いの殺し屋のマリアがメインの回で、それぞれの思惑を胸に大勢の人が戦っている場面はめっちゃ面白かったです。新旧入り乱れての戦闘だったから多少ごちゃごちゃしたけど、それ以上に面白かったから問題ないです!次回はクレアやフィーロも出てきて大暴れしそうなので楽しみです!2015/08/15
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