内容説明
前作で特撮やアニメの世界を法律の視点から眺めてみたところ、正義のヒーローたちは、殺人罪に問われたり、損害賠償請求されたり、莫大な相続税を支払うことになるなど、大変な目に遭うことがわかった。法律が人権のうえに成り立っているからこその結論である。では、漫画やアニメの世界で問題を起こす者たちはどうなるのだろうか?『恐怖新聞』…毎晩、無理やり読まされる新聞は、プライバシーの侵害?『ウルトラマン』…にせウルトラマンに化けたザラブ星人は名誉毀損?『宇宙戦艦ヤマト』…アナライザーのスカートめくりはセクハラ?『怪奇大作戦』…機械によって心神喪失にされた者の犯罪は罰せられる?そこには、現実の社会でも注目される法的な問題が山積みだった!―。
目次
ウルトラセブン地球防衛過労死事件―平和を守るために死んだセブン。労災補償までの長い道のり!
ジャイアン・ファンクラブ事件―ドラえもんとのび太が手を染めた重大犯罪を発見。その理由とは?
宇宙戦艦ヤマト森雪セクハラ事件―スカートめくりに悩まされる森雪を救う方法はあるか?
ウルトラマンレオ亡命事件―故郷を失った宇宙人は、地球での生活を保障されない!
ウルトラマン怪獣死体遺棄事件―怪獣を倒して去っていくウルトラマン。死体の処理は誰がする?
ショッカー怪人再入国問題―改造人間の人権を認めると、ショッカー怪人は旅行できない!
仮面ライダーV3無免許手術事件―Wライダーは、風見志郎を勝手に改造してもよかったのか?
光明寺ミツ子犯人蔵匿疑惑―キカイダーが全国指名手配!かくまったミツ子は許されるのか?
ナチスの財宝発掘事件―隠し財宝、怪獣カプセル。掘り出した埋蔵物は誰のものか?
シナリオライター外患援助疑惑―宇宙人の侵略を手伝った地球人は死刑!?法律は祖国を売る者を許さない。
にせウルトラマンに化けたザラブ星人は、どんな罪に問われるのか?
ケットル星人民間人殺傷事件―民間人に宇宙人逮捕を頼んだ正義のチームの責任は?
恐怖新聞人格権侵害事件―報道被害を受けた鬼形礼。表現の自由をめぐるドロ沼の裁判闘争!
怪奇大作戦にせ心神喪失者殺人事件―罪を犯した人間は、なぜ罰せられるのか?空想法律史上最大の問題!
著者等紹介
盛田栄一[モリタエイイチ]
空想科学研究所法律分室研究員。1960年東京都生まれ。千葉大学卒業後、フリーライターとして雑誌などで活躍
森田貴英[モリタタカヒデ]
1970年東京都生まれ。慶応義塾大学卒業後、96年弁護士登録。BDJ法律会計事務所にて、企業法務を中心に活動。広告宣伝を一切しないのに口コミだけで全国公開が続く奇跡のロングラン映画『降りてゆく生き方』(主演・武田鉄矢)の脚本家・総合プロデューサーでもある
片岡朋行[カタオカトモユキ]
1970年静岡県生まれ。名古屋大学卒業後、98年弁護士登録。ヴァスコ・ダ・ガマ法律会計事務所にて、韓国を中心とする国際法務、メディア・エンタテインメント、スポーツ法務などに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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