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内容説明
パンダは中国の限られた地帯にのみ生息する希少動物である。中国はこの動物を、「友好の使者」として外国に贈ってきた。その数は、過去70年間で16の国と地域に、約70頭。そして、その背景には必ず中国の外交政策があった。「パンダ外交」の歴史を軸に、中国の外交戦略を俯瞰し、その本音を読み解く。パンダ外交のきっかけが日中戦争にあったなど、驚きの事実が満載。
目次
はじめに パンダを見れば、中国がわかる
第1章 パンダ、世界に発見される(未知の動物、注目を集める;レッサーパンダの仲間か!? ほか)
第2章 パンダ、他国に贈られる(突然の申し出;パンダ、大歓迎される ほか)
第3章 パンダ、冷戦に巻き込まれる(英国パンダの悲劇;留学したくば捕まえろ ほか)
第4章 パンダ、日本にやってくる(パンダは唐の時代に来日していた?;徹子、パンダと出合う ほか)
第5章 パンダ、外貨を稼ぐ(「中国籍」と「外国籍」;強力でわかりやすいシンボル ほか)
おわりに パンダが上野にやってくる
著者等紹介
家永真幸[イエナガマサキ]
1981年東京生まれ。歴史学者。私立武蔵高校時代に国外研修生として中国人民大学付属高校に派遣されたのをきっかけに、中国研究を志す。2006年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程に進む。専門は中国近現代史。国宝や文化財の政治利用という側面から現代中国の国家建設やナショナリズムについて研究している。また、武蔵大学、法政大学他で中国語や中国文化を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。