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パンダ外交

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  • サイズ 新書判/ページ数 201p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784840138406
  • NDC分類 489.57
  • Cコード C0222

内容説明

パンダは中国の限られた地帯にのみ生息する希少動物である。中国はこの動物を、「友好の使者」として外国に贈ってきた。その数は、過去70年間で16の国と地域に、約70頭。そして、その背景には必ず中国の外交政策があった。「パンダ外交」の歴史を軸に、中国の外交戦略を俯瞰し、その本音を読み解く。パンダ外交のきっかけが日中戦争にあったなど、驚きの事実が満載。

目次

はじめに パンダを見れば、中国がわかる
第1章 パンダ、世界に発見される(未知の動物、注目を集める;レッサーパンダの仲間か!? ほか)
第2章 パンダ、他国に贈られる(突然の申し出;パンダ、大歓迎される ほか)
第3章 パンダ、冷戦に巻き込まれる(英国パンダの悲劇;留学したくば捕まえろ ほか)
第4章 パンダ、日本にやってくる(パンダは唐の時代に来日していた?;徹子、パンダと出合う ほか)
第5章 パンダ、外貨を稼ぐ(「中国籍」と「外国籍」;強力でわかりやすいシンボル ほか)
おわりに パンダが上野にやってくる

著者等紹介

家永真幸[イエナガマサキ]
1981年東京生まれ。歴史学者。私立武蔵高校時代に国外研修生として中国人民大学付属高校に派遣されたのをきっかけに、中国研究を志す。2006年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程に進む。専門は中国近現代史。国宝や文化財の政治利用という側面から現代中国の国家建設やナショナリズムについて研究している。また、武蔵大学、法政大学他で中国語や中国文化を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

退院した雨巫女。

3
《私‐図書館》パンダを外交の切り札にするのは、嫌だけど、まだ、戦争よりは、いいかな。パンダの剥製や毛皮は見たくない。2011/09/03

チューリップ

3
パンダを通して見る中国の外交について。こうした視点で語られているのは見たことなかったので、新鮮。そして分かりやすかった。外交に利用されているパンダではあるけれど、やっぱりパンダは可愛いのでレンタル料金が高くても許されるのだろうなと、上野のパンダのニュースを見て思った。パンダに罪はないしね。2011/04/27

ともちゅ

2
国際社会へのアピールや友好関係のシンボルとして、パンダを上手に使っている中国。日本のパンダもどのような国際情勢の中で贈られたのか、よく分かります。まあ、難しいこと抜きにしてただのパンダ好きにも、パンダに関する情報がたくさん載っている本としてオススメ。2012/05/11

kokada_jnet

2
パンダ外交のみにとどまらず、近現代のパンダを通した文化史として面白かった。ダヴィド神父、セオドア・ルーズベルト・ジュニア、宋美齢、鉄のカーテンを越えたデート、黒柳徹子、東映動画「白蛇伝」、アンアン創刊、曲芸パンダ、別府ケーブル楽天地。などなど。なお、著者は家永三郎の孫とのこと。2011/07/13

toshokan-no-hito

2
パンダはパンダを欲しがる国が「中国」を認めるかどうかのリトマス試験紙。パンダは外貨獲得の有効なカード。パンダが中国に生息していることは天の絶妙な配剤。おそらく日本最古のパンダファン黒柳徹子は、かつてパンダの毛皮を買わされそうになったことがある。トロイの木馬ならぬトロイのパンダに気をつけろ!…うーん、明日から無心にパンダを見ることができなくなったw2011/03/05

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