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内容説明
赤い風船が運んできた手紙。それは、一人の少女が出した“誰か”を求める声だった。風船を受け取ったのは、どれほど遠くのものでも見えてしまう健一、どんな匂いもかぎわける麻里安、そしてあらゆる音を拾う耳を持つ隼人。不思議なチカラを備えた3人は集い、少女に会いに行くことを決めるが、理不尽な現実が事件となって彼らを襲う―。
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年、北海道生まれ。2002年『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp‐town fiction』で第29回メフィスト賞を受賞し、翌年デビュー。「東京バンドワゴン」シリーズ(集英社)をはじめ著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
132
★★☆☆☆耳,目,鼻がいい子供達の話。脱線話しまーす。会社の健康診断で視力検査したんですよ。「これは?」「右」「これは?」「下?」(見えん!勘で言ったら下にいったぞ!)「左?」(また下がった!わおー当たりか!)「右!」(ありゃ?上にいった。ハズレだ)「左?」(下がった。イェーイ!)「はーい0.8ですね〜。」クイズやってんじゃないって。聴力検査では、(ピーピーピーと音が鳴る)当方タイミング良くリズミカルに3回ボタン押す「は〜い、聴こえてる間はずっと押したままですよー」(先に言ってよ!リズム天国じゃねーよ!)2016/07/02
takaC
45
あれ、もうおしまい?もう少し読みたかった。2011/01/03
七色一味
44
読破。「旅の話を」とタイトルにあるのに、「旅」がない! もっとこの年齢の子にふさわしい「冒険」がある「旅」の話だと思ったのに。こういう展開は、おもいっきり無理があるかと思いますが…。タイトルに誤魔化されやすい作品。ファンタジー色が強く、強引な展開です。2013/11/19
ひほ
31
読み始めて児童書かと思ったけれど、どんどん読んでいるうちに話に引き込まれていて、最後はすっきり。子供のころの純粋さとか甘酸っぱさを感じさせてくれる1冊。多少話に無理があるところもあるけれど、そこは目をつぶって楽しめました。2014/02/27
ともとも
30
いろいろと抱えながらも、風船つきの手紙をきっかけに、 出会っていく4人の子どもたち。 物語や映画のようなロマンチックな始まり方、子どもの抱えている闇、 純粋で、健気で、時に大人の想像を超える、シビアで冷静な視点。 大人、世の中の負、そして熱さと温かさ、こうした人間描写や、不可思議で、 ハラハラさせられる展開が、巧みに描かれていたと思います。 そして、出会い、縁、そして友だち、家族、そんな人の関係、 思いやりや、純粋な気持ちなどの大切さを思い返してくれる、 とても綺麗で、温かな物語で本当に良かったです。 2015/06/14