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内容説明
「四時の終わりにゲームのオジサンが来るの知ってる?」高校生・西村祐胡のもとに現れたのは、普通の人生から抜け出したい少女、絵留。時々ふらりと現れるオジサンとのゲームに勝てば、景品として願いが一つ叶うというが…。(第一話・電脳紙芝居オジサン)心が揺れ動くと不思議なことが起こる運命を背負った西村祐胡。彼が遭遇する、迷宮のような不思議で切ない八つの物語。
著者等紹介
清水マリコ[シミズマリコ]
劇団「少女童話」主宰。1月生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sarie
4
短編8話。心が揺れ動くと不思議なことが起きてしまう主人公が遭遇した、不思議で切ない物語・・・とありましたが、確かに不思議だけど、どの辺りが切ないのか・・・。その出来事は主人公は全く関係ないんじゃない?という話もあり。私にはこの本の面白さは分かりませんでした。古本じゃなかったら許せなかったと思う(笑) 2015/10/04
yamakujira
2
妖しく不思議な8編の連作短編集。動揺すると不思議なこと、しかも良くないことを生じさせてしまう西村祐胡は、心を抑えてたんたんと日常を送ろうと努力している。それなのに、呼びこんでしまうように奇妙なできごとに巻きこまれていく。人が秘密にしている弱みを知る力を持つトオに出会って、ますます世界がゆがんでいく。ホラーやミステリの匂いも漂わせた不思議で不気味な都会のファンタジーは、暗く切なく重苦しい、でも彼らの日常から目を離せなくなる。 (★★★☆☆)2016/11/09
Kimi
2
ダークなおとぎ話のような話。現実同様ハッピーエンドかどうかの保証もない。2013/01/21
眠る山猫屋
2
“不思議で切ない物語”というキャッチに惹かれたが、どうかな?個人的には面白かったけど。 感情の起伏が激しくなると自分と周囲に何かが起きてしまう、そんな運命を抱える少年を主人公に、彼を巡る人々が出会う少し透明で悲しく、不気味でさえある出来事が描かれていく。雰囲気は独特で、ちょっといい。迷い込むような空気感にちょっと眩惑。この空気感、癖になったかも。2011/10/11
神奈
2
表紙を見てなんとなく手に取ってみたら清水マリコさん独特の世界観に惹かれました。少し難しいけど楽しい。2011/07/29