内容説明
「日本の教養」は日本人にとって人生を切り開くための最良のツールである。日本を代表する文化の本質を捉え、自分のものとすることで、日本人は誇り高く、力強く生きていける。俳句・茶の湯・禅・歌舞伎・能…凛とした日本人になるための「齋藤流」日本文化入門。
目次
第1章 教養は「生きる力」になる
第2章 日本人の「心の最大資産」である「禅」
第3章 人間関係を芸術化した「茶の湯」
第4章 「わび・さび」は楽しい!「俳句」
第5章 役者の身体芸に酔う「歌舞伎」
第6章 研ぎ澄まされた感性を味わう「能」
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学・身体論・コミュニケーション論。「斎藤メソッド」という私塾で独自の教育法を実践(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たくのみ
10
日本の文化について聞かれたら、やっぱり、漫画のことしか語れない私達。それじゃだめだよ、もっと日本のいいところを知ろうよ、という本。なんにでも詳しい斉藤孝先生が指南する、俳句、お茶、禅、歌舞伎などの簡単な入門書になっている。数学と俳句は似ている、猪木と歌舞伎の共通点、じつにうまい導入。若いころ読んでいれば、風流人になれたかもしれない。2014/11/07
Yoshihiro Yamamoto
3
A 我々が最も必要としている「心の落ち着き」。日本人であることを再認識し、そこに落ち着きを求める必要があるという前提で俳句・茶の湯・禅・歌舞伎・能について語る。①禅:3秒吸って、2秒止め、15秒で吐く。おりんを使う。一度自分を忘れる。②茶:対人関係の芸術化=教養。凝縮。表・裏・武者小路の3千家を起こす。③俳句:「切れ字」を境に2枚の絵を描く。情景の発見とそれによる心の動きを詠むもの。④歌舞伎:ドラマより役者の身体性が先行する芸術。品と格と匂い。大きさが重視。⑤能:沈黙をベースにして、精神的に満たされる感覚2015/06/18
アイマール
1
・教養は生きる力になる。禅、茶の湯、俳句、能 ・守破離:相手から本質を吸収し、やがて自分のアレンジを加えて、個性を出していく ・内容を自分の言葉で人に話せてこそ、学びが身についたことになる ・教養は生涯の友となる ・自意識を黙らせ、無意識の声を聞く ・日本人が誇るべき四規七則:和敬清寂。茶は服のよきようにて点て、湯は沸くように置き、冬は暖に夏は涼しく、花は野にあるように生け、刻限は早めに、降らずと雨具の用意、相客に心せよ。 ・秘すれば花、秘せずばはななるべからず ・離見の見:離れたところから自分を見る2024/05/11
こみこ
0
すごく面白かったです。禅もすぐに取り入れたいし、歌舞伎も見に行きたい!俳句は細々楽しんでいこうと思います。2014/04/24
つがしゅん
0
日本人でありながら、母国の文化や精神を全く知らないことを改めて感じた。俳句、禅、茶の湯、歌舞伎、能など、正しい知識を身に付け、日本人としてのアイデンティティーを大切にしたい。教養とは、自分で人生を明るく照らしていくためのものである。2011/12/20