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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
38
冒頭の詩は忘れ難い、ノヴェラのLPも持ってたなぁ。人類崩壊の最終戦争を描く表題作では、十蘭とセオという一人の身体を共有するキーパーソンが、それぞれ恋に落ちる物語。セオは都市管理システムとして生きる脳だけの存在だが、デーヴァダッダである凍河に騙され人類を裏切り地殻変動兵器メビウスを稼働させてしまう。凍河と共に自らを封印するセオ、そして受け入れる凍河の嬉しそうな表情が切ない。宇宙飛行士とカトマンズのクマリの絆を描く『雲中飛行』、80年代英国を舞台にした『ダグラス君シリーズ』など人と妖魔にも恋はあったりする。2021/02/21
いくっち@読書リハビリ中
4
私にとっては青春の1ページ、いや、マジで。発刊された頃は数冊に別れていたものがギュッと1冊に収まっていました。ものすごく濃い内容で、以前は同じキャラクターのものでも違う本に収まっていたりしたものだから、読んだことのないものもありました。これから続く最終戦争後の世界の最初の踏み切りである『最終戦争』からデーヴァダッタの情報満載です。未読のものだったのは、『空中飛行』の前置きの『雲上飛行』。『冬の円盤』の笑に恋をしていた勲のその後の物語『土曜の夜』。今回の描き下ろしの『ファーストコンタクト』。2002/12/09