出版社内容情報
振り飛車の極意はさばきにある。だが、それだけでは勝てない――
本書は「さばきのアーティスト」こと久保利明九段による三間飛車の実戦集です。
序文「私の三間飛車」は三間飛車講座になっており、久保振り飛車の原点から対居飛車穴熊の課題、そして先後別に見た三間飛車の現状などを解説しています。
「第1部 自戦記編」は12局。▲2八銀型に組んだ「記念碑的一局」から始まり、ノーマル三間や石田流の戦いを掲載しました。そこにはさばきの極意や根性の粘りなど、振り飛車を指す上で必要なものが、すべて詰まっています。
「第2部 棋譜解説編」は39局。こちらは大石直嗣七段が久保九段の名局を解説しています。
講座と実戦51局。じっくり読んで、振り飛車の極意を会得していただきたいと思います。
内容説明
振り飛車の極意はさばきである。だが、息長く負けないように指すことも同じように大切なのだ。自戦記12局、棋譜解説39局収録。
目次
第1部 自戦記編(第79期順位戦B級1組 令和2年8月27日 記念碑的一局 対丸山忠久九段;第79期順位戦B級1組 令和2年12月24日 激しい玉頭のたたき合い 対近藤誠也七段;第34期竜王戦ランキング戦1組 令和3年4月6日 三間飛車の新戦略 対山崎隆之八段;第69期大阪王将杯王将戦挑戦者決定リーグ戦 令和元年11月11日 初手先手7八飛戦法 対糸谷哲郎八段;お~いお茶杯第63期王位戦予選 令和3年6月22日 石田流に対する急戦 対村山慈明七段 ほか)
第2部 棋譜解説編 解説・大石直嗣七段(第50期王将戦挑戦者決定リーグ戦 平成12年12月15日 穴熊の玉頭戦 対森下卓八段;第34期棋王戦挑戦者決定トーナメント 平成20年10月22日 難解な玉頭戦を切り抜ける 対阿久津主税六段;第80期棋聖戦最終予選 平成20年12月11日 2手目後手3二飛の時代 対島朗九段;第59回NHK杯将棋トーナメント本戦 平成21年6月3日 中段玉のねじり合いを制す 対佐藤天彦五段;第68期順位戦B級1組 平成21年8月28日 穴熊への玉頭攻撃 対深浦康市王位 ほか)。
著者等紹介
久保利明[クボトシアキ]
1975年生まれ。淡路仁茂九段門下。1986年、6級で奨励会入会。1983年4月、四段昇段。2003年4月、順位戦でA級昇級により八段昇段。2009年3月、第34期棋王戦で佐藤康光棋王を破り、初タイトル獲得(3連覇)。2010年3月、第59期王将戦で羽生善治王将を破り、二冠となる(2連覇)。第35期棋王戦で防衛を果たし、タイトル獲得3期により九段昇段。2017年3月、第66期王将戦で郷田真隆王将を破り、王将に復位(2連覇)。タイトル戦登場は15回、獲得は棋王3期、王将4期の計7期。棋戦優勝は6回(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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