出版社内容情報
「どちらが先に敵玉を詰ますことができるのか」その速さを計算することを速度計算と言います。
一直線に攻め合って勝てるなら良し、そうでないのならば、相手の攻めを遅らせたり、受ける等して速度を逆転させる必要があります。
本書では、基本的な速度計算の方法に加えて、速度計算を逆転させる手筋も紹介しています。
本書をマスターすることで、逆転負けをするなんてことは、ほぼなくなるはずです。
居飛車党・振り飛車党、棋力に関係なく将棋を指すプレイヤー全員にオススメできる1冊です。
内容説明
講座とパターン別問題で身につく終盤戦の速度理論。
目次
第1章 速度計算の第一歩、詰めろの感覚とは
第2章 手抜いた場合の速度計算
第3章 自玉の受けを考慮した速度計算
第4章 相手の受けを考慮した速度計算
第5章 その他(攻防手、Z、玉頭戦)
著者等紹介
石川泰[イシカワヤスシ]
13歳のとき、淡路仁茂九段門下で奨励会6級入会。18歳で三段。第57回三段リーグでは次点を獲得。22歳で退会し、現在は会社員。YouTubeで将棋の上達法、考え方などを伝える活動をしており、わかりやすい解説に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ま
30
4章(相手の受けを考慮した速度計算)が良かった。相手玉に詰めろがかかった状態で出題されていて、相手の応手から考える。次の一、二手は当たるんだけどその先が読めん。割と新鮮で良いトレーニングになったが、他の章の問題に比べて異様に難易度が高いのは気になるかも。終盤で唐突に筋肉のコラムが出てきてちょっと面白かった。2023/01/14
akihiko810/アカウント移行中
19
攻めるか、一度受けるかの「速度計算」問題集。 元奨励会3段youtuber石川泰さんの著作。 一直線に必至、相手の攻めを手抜いて一手勝ちの攻め、攻めては勝てないので一度受け、と内容は多彩。特に4章(相手の受けを考慮した速度計算)は、相手の鬼受けを跳ね返すような手も出てきて難度は高い。 アマ初段~向けの本だと思うが、終盤の「速度計算」は将棋の最重要ポイントなので、重要な本だろう2024/11/29
yasuhitoakita
3
特に相手の受けを前提に攻守を判断する4章が面白かった。踏み込むべきところで踏み込めず、逆に踏み込んだらダメなところで踏み込んで逆転…という終盤の悲劇をなくすのに良い本だと思う。2023/03/28
kinaba
3
速度を逆転させるテクの話とかではなくて、もっとタイトル通りに、純粋に速度計算をする話がたくさん読みたかったなあと。最速の攻めだと何手かを見極めるのこそが難しくて、そこのコツを知りたい。2023/01/07