出版社内容情報
囲碁AIの碁をトップ棋士が徹底解剖!
「アルファ碁は何を考えていたのか?」
アルファ碁の棋譜が公開されてから多くの時間が経ち、プロ棋士達によって研究が進んでいます。
アルファ碁の手は人間なりの解釈がされ、その多くは人間の碁に取り入れられています。「いきなりの三々」は大流行形になっていますし、「五線への肩ツキ」も違和感なく打たれるようになりました。
また、他の囲碁AIが凄まじい勢いで進化しているのも、周知のところでしょう。
本書は、囲碁AIによって生み出された新手や新しい価値観などがよく表れている特徴的な局面を題材とし、トップ棋士3人にその見解や自分ならどう打つか、という思考を語ってもらいます。
回答者は、小松英樹九段、河野臨九段、一力遼七段というトップ棋士3人。
取り上げるのは、「アルファ碁」の打碁から10局、「DeepZenGo」の打碁から2局。回答者の一人である、小松九段が選定しただけあって良問揃いで、小松九段ご本人も含め、河野九段と一力七段も悩みながらの回答となりました。
その思考を鑑賞するだけでも良いですが、一緒に考えてトップ棋士と回答を照らし合わせるのも面白く、より上達の参考になるでしょう。
内容説明
どのような意味があり、どのような狙いが隠されているのか?トップ棋士はどう判断しているか?「序盤の三々」「五線のカタツキ」に代表される囲碁AIの特徴的な手を徹底解説!
目次
第1題 黒番―○アルファ碁●謝爾豪五段
第2題 黒番―●アルファ碁○於之瑩五段
第3題 白番―○アルファ碁●孟泰齢六段
第4題 白番―●アルファ碁○柯潔九段
第5題 黒番―●アルファ碁○李世ドル九段
第6題 黒番―○アルファ碁●朴廷桓九段
第7題 白番―○●アルファ碁同士・その1
第8題 白番―○●アルファ碁同士・その2
第9題 黒番―○●アルファ碁同士・その3
第10題 白番―○Zen●ビ・イクテイ九段
第11題 白番―○Zen●朴廷桓九段
特別編 序盤の三々入りについて・黒番―○●アルファ碁同士・その4
著者等紹介
小松英樹[コマツヒデキ]
昭和42年3月4日生まれ。愛知県出身。安永一氏に師事。56年入段、平成7年九段。平成4年新人王戦優勝。平成6年第13期NECカップ優勝。平成20年通算700勝達成。棋道賞受賞4回。棋聖戦リーグ3回、名人戦リーグ1回、本因坊戦リーグ5回
河野臨[コウノリン]
昭和56年1月7日生。東京都出身。小林光一名誉棋聖門下。平成8年入段、18年九段。17年天元位獲得(以降、三連覇)。29年棋聖戦挑戦など、タイトル挑戦多数。27年通算700勝達成
一力遼[イチリキリョウ]
平成9年6月10日生。宮城県出身。宋光復九段門下。平成22年夏季入段(平成23年度採用)。26年四段、同年七段。29年八段。26年新人王戦優勝、27年NHK杯準優勝、28年竜星戦で井山裕太棋聖を破り優勝。同年天元戦挑戦者。29年2年連続の天元戦挑戦と王座戦、棋聖戦の挑戦も決めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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