出版社内容情報
(1)△5四歩としないで△6四歩型へ
(2)玉の囲いは△3二銀?△4二玉?△3一玉の3手で済ます
(3)▲2五歩に対して△3三角と受けずに飛車先の歩交換を許す
これまで長きにわたって歴代のプロ棋士たちが積み上げてきた矢倉の定跡、常識を破壊し、矢倉の勢力図を一変してしまったのが「矢倉左美濃急戦」です。
その優秀性は早くから認められ、若手棋士を中心に研究が進み、プロ公式戦でも非常に高い勝率をあげました。
先手が漫然と駒組みをすると後手の攻撃陣が爆発し、はっきり後手優勢になることがわかっています。現在ではその展開を防ぐために先手がさまざまな工夫を凝らしている状況です。
そのような状況の中で常にこの戦型の最先端をリードしてきた棋士が本書の著者、斎藤慎太郎七段。この戦法を武器に各棋戦で活躍、2017年3月には順位戦でB級1組昇級を果たしました。
本書は「矢倉左美濃急戦」について書かれた現時点で唯一の戦術書であり、今後もバイブルとして残っていくことは間違いありません。それほど完成度の高い内容です。
駒組みは単純明快なれど、その破壊力は抜群。
驚異の新戦法の威力を体感してください。
斎藤慎太郎[サイトウシンタロウ]
斎藤慎太郎(さいとう・しんたろう)
1993年4月21日生まれ 奈良県奈良市出身
2004年 6級で畠山鎮七段門
2012年4月1日 四段
2017年3月8日 七段
研究熱心な居飛車党で、終盤力に定評がある。第43回(2015年度)将棋大賞で勝率一位賞、新人賞。2016年度順位戦B級2組で9勝1敗の成績を上げB級1組への昇級を決めた。今後の活躍がますます期待される若手精鋭の一人。著書に「最強最速の将棋」(マイナビ出版)がある。
内容説明
先手矢倉に対する左美濃急戦が矢倉の歴史を変えた!駒組み時点で後手ペースとなる可能性のある急戦。
目次
第1章 駒組みと狙い(駒組みの基本;仕掛けと狙い筋)
第2章 対先手4六角(後手6二飛型;後手8三飛型;後手6二金型;後手6三金型;先手5八金型)
第3章 対先手8八角(飛先交換型;飛先不突き先手4六銀型)
第4章 先手3八飛(後手7四歩型;後手5四銀型)
著者等紹介
斎藤慎太郎[サイトウシンタロウ]
1993年4月21日生まれ、奈良県奈良市出身。2004年6級で畠山鎮七段門。2012年4月1日四段。2017年3月8日七段。竜王戦は4組。順位戦はB級1組。第43回(2015年度)将棋大賞で勝率一位賞、新人賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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