内容説明
棋士たちの執念渦巻く対局室を愛情豊かに描いた「千駄ヶ谷市場」シリーズ最終巻。
目次
第1章 遺志を継いだ将棋
第2章 敗者の笑顔
第3章 悲しい眼
第4章 詰みを逃す悲劇
第5章 類型的な悪手
第6章 最後に間違えたほうが負ける
第7章 穴熊感覚の毒
終章 将棋界を変えた羽生と森内
著者等紹介
先崎学[センザキマナブ]
昭和45年6月22日生まれ。青森県出身。56年、5級で米長邦雄永世棋聖門。60年初段、62年四段、平成12年八段。平成3年、第40回NHK杯戦で棋戦初優勝。棋戦優勝は2回。A級在位2期(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kokada_jnet
52
『棋士が数学者になる時』という書名のセンスが悪すぎて、読むのが遅れた。この題名は、先崎先生がつけたのではなく、編集者がつけたのでは。2008年に『将棋世界』に連載されたコラムの「千駄ヶ谷市場」の2013年の単行本化。河口俊彦の名連載「対局日誌」の終了直後にはじまった連載だから、長期、続くのかと思ってたが、3年ほどで終わってしまった。巻末に、2005年の名人戦直前の文章があり、羽生、森内がいかに将棋界に大きな変革を起こしたかが、書かれている。2021/09/24
gtn
12
相手が長考したときわが身が持たないと、故真部一男八段が妙手に気付きながらも指さなかったというエピソードが壮絶。真部氏に敬慕していたのだろう。勝負に徹しきれない満身創痍の真部氏。その生き様を著者は世に残した。2019/10/11
oskrt
1
先崎さんは、天は二物というか、文才のある将棋指し。A級棋士というだけでもう超絶の天才なわけだが、文才もあるんだからすごい■本作は間違いなく観戦記ではあるんだけど、勝負の世界に生きる棋士という人種を冷静に眺めて愛をもって語っている。当然棋譜もたくさん出てきて指し手の解説もあるんだが、読んで面白いのは語りの部分だね。だから将棋を知らなくても結構読める本だと思う。面白いです2018/10/23
焼きナス
0
棋士の内面の描写が素晴らしい。2014/02/28
yasuhitoakita
0
ぐいぐいと読まされてしまった^^;2013/06/26