内容説明
本書は、谷川浩司九段が「光速」と称されるその比類なき終盤力を惜しげもなく披露した一冊です。トップ棋士との終盤戦の一手一手を自ら徹底的に解説し、その深い読みを精緻に描き出しています。光速の寄せが炸裂するとき、谷川九段は何を、どう考えているのか。具体的な手順はもちろんのこと、谷川九段の終盤戦における基本姿勢、考え方も随所に散りばめられた究極の終盤術指南書です。本書を読んで終盤力、そして勝率の大幅アップに役立ててください。
目次
第1章 直線と曲線(終盤のテーマ;水面下の激戦 ほか)
第2章 終盤の岐路(方針の岐れ道;流れをつかむ ほか)
第3章 勝つための終盤術(条件を定める;終盤の基礎体力 ほか)
第4章 逆転の終盤術(終盤の座標;不利な終盤の心得 ほか)
著者等紹介
谷川浩司[タニガワコウジ]
昭和37年4月6日、兵庫県神戸市の生まれ。48年、5級で若松政和七段門。50年初段、51年四段。54年、昇降級リーグ3組に昇級して五段になって以来、毎年昇級昇段、57年八段、59年九段。第41期名人戦でタイトル戦初登場にして名人位を獲得。21歳の名人は史上最年少記録。平成3年度、第32期王位戦と第4期竜王戦でタイトルを防衛。第59期棋聖戦と第41期王将戦でタイトルを奪取し四冠王となる。将棋大賞では第13、15、18、19、25回最優秀棋士賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yasuhitoakita
1
何度も読んでるけど、その度に発見がある名著。「終盤はしっかり読みきることが大事で、感覚で指してはいけない。」を常に肝に銘じたい。2013/02/01
とりもり
1
名著。これだけ終盤の具体的な読み筋を、実戦心理も交えてトッププロが披露すること自体が奇跡的。昭和63年の初版当時から定跡は大幅に進化したが、谷川の光速の終盤術は全く色褪せていない。未だに、終盤術を語るのには欠かせない一冊だと思う。復刻に感謝。★★★★★2012/07/03
junkoda
1
終盤は難解、ということが具体的に書いてあって面白い。2011/11/14