内容説明
新人社員に「○○について調べてくれない?と」頼んだら、グーグルの検索結果を大量にプリントアウトして持ってきた。思わず「この検索バカめ!」と言いそうになったが、そういう自分も調べものはグーグル、企画書作成にはまずWikipediaを参照…。誰でもパソコンを使いこなせる時代、他者と自分を差別化することや付加価値を加えることはネットだけではもう無理だ!この行き詰まりを打開するのが「地べた系」情報収集術。キーワードは「歩く・人と会う、読む・考える…」。発想力や企画力を大幅アップし、生活を新鮮にするための「今すぐできる」ヒントが満載。
目次
第1章 「検索バカ」になつてはいけない!
第2章 「遠回り情報収集術」で勝利する!
第3章 街歩きこそ最大の情報収集法―都市の発するノイズへの嗅覚を磨く
第4章 ネット時代こそ新聞・本が強力な武器になる
第5章 電車移動時間はアイデアの宝庫
第6章 地方にはアイデアと発見がいっぱい!
第7章 世間話を極める~雑談上手のススメ
著者等紹介
漆原直行[ウルシバラナオユキ]
1972年、東京都生まれ。大学時代からライターとして取材・執筆活動を始める。ビジネス誌やIT誌で業界レポートや企業トップインタビューなどを担当するほか、トレンド誌、情報誌など幅広い媒体に携わる。現在はフリーランスの記者として雑誌を中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
12
何か情報を得ようとしたときに、さっとググって終わらせてそれでOKと片付けがちだけど、本当の情報ってそれだけじゃ分からないんじゃない?という感じの題名通りの内容で、ごく当たり前のことを書いているように思うひともいるかもしれないけれど、その当たり前が出来るように、具体的に解説してくれているのが良いなと思いました。案外、その当たり前がいちばん難しいのかも知れないし、自分なりのノウハウを身につけるために必要な視点が書かれていると思いました。語り口もソフトで分かりやすかったです。2015/12/31
baboocon
10
Google検索をはじめとして、今やインターネットで大抵のことは調べられるようになった。しかし僕たちはいつの間にかそれが「情報」の全てだと錯覚していないか?活きた情報とは、市井の人々の間にこそある。街に出て自分の足で歩き回り、都市の発するノイズに耳を傾け、目を凝らしてみよう。きっと、ネットからだけでは見えない面白いことが見えてくる筈。2011/09/18
放蕩長男
8
検索機能を活用することだけが、情報収集ではありません。街を歩く、人と話す、本を調べる。お手軽になった調べ物ですが、お手軽さ故に、死角も多くなります。インスタントに得られない情報収集を得るための方策を知ることができました。2016/08/11
あつ子🐈⬛
5
本の整理をしていて発掘。ひゃあ懐かしい。2009年の本です。ネットだけじゃなくて、もっとたくさん歩いて人と会って話そうよ!本も新聞も活用しようよって感じの内容で、当時から好感度高かったのですよね(…まあ自分コミュ障ですけど) 『マイ書店を開拓しよう』の章で、「目当ての本が見つからなかったりした際に気軽に質問できる雰囲気で、実際に気持ちよくこたえてくれる店員とはぜひ仲良くしておきましょう。棚の整理に明け暮れていて、ちょっと質問しただけで迷惑そうな顔をする店員は意外に多いです」と…。き、気をつけよう…。2023/11/08
たいそ
4
「遠回りを単なるムダと断じて重要な何かを見落としてしまう」ことが無いようにしたい。現場感、臨場感、世間の空気を感じ取る意識を持つようにしたい。2012/01/28