内容説明
本書では、ロボットやメカトロニクスの根幹技術であるモータ制御を題材として、現代のメカトロ・エンジニアに必須の電子回路と組込みプログラミングの基礎を学んでいく。書中では知識習得のための講義と実践技術習得のための実験課題を交互に繰り返し、要素要素を短期で身につけられる構成になっている。また、0からの入門者が入りやすいように、実験には株式会社ZMPの実践キットe‐nuvo BASICを用いている。
目次
ポテンショメータとエンコーダ―回転角度を計測しよう
アクチュエータの基礎―DCモータの特性を理解しよう
モータ駆動回路―トランジスタによるHブリッジ回路
はじめての組込みプログラミング―LEDを点滅させてみよう
ディジタル入出力プログラミング―DIPスイッチでLEDを制御しよう
アナログデータの活用(A/D変換)―ポテンショメータ角度の取り込み
エンコーダと割り込み処理その1―割込プログラムの基本
エンコーダと割り込み処理その2―割り込み処理のタイミング:2逓倍
エンコーダの割り込み処理その3―割り込み処理のタイミング:4逓倍
PWMによる電圧制御その1―簡易PWMによるモータ速度制御
PWMによる電圧制御その2―タイマカウンタによるPWM出力
フィードバックの制御の基礎―モータ角度のフィードバック制御
著者等紹介
水川真[ミズカワマコト]
1975年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程機械工学専攻修了、1987年工学博士(早稲田大学)。1975年から2000年まで日本電信電話公社(NTT)に勤務。この間(1981~82年)、米コロンビア大学客員研究員。1988年からNTT新分野事業推進部担当部長、1992年から同社ヒューマンインタフェース研究所知能ロボット研究部主幹研究員・研究グループリーダー。2000年から芝浦工業大学工学部電気工学科教授。その後、大学院工学研究科修士課程、博士課程の教授を兼ねる。日本機械学会フェロー。計測自動制御学会フェロー。世界初の人間型ロボット「WABOT」を皮切りに、数多くのロボットおよびミドルウエアの研究・開発に従事。日本ロボット学会理事、日本機械学会ロボティクスメカトロニクス部門部門長、計測自動制御学会常務理事、同制御部門部門長およびシステムインテグレーション部門部門長などを歴任
坂井亮介[サカイリョウスケ]
1996年早稲田大学理工学部機械工学科高西研究室卒業(二足歩行)。2003年米国カーネギーメロン大学大学院機械工学科修士課程修了(ナビゲーション)。1996年から2000年まで、アンダーセンコンサルティング株式会社(現アクセンチュア)コンサルタントとして、製造業、学校教育現場でのコンサルティングに携わる。2003年から2008年まで、株式会社ゼットエムピー技術戦略室室長。ロボットを活用した実践的なエンジニア育成教材e‐nuvoシリーズの企画、開発を担当。経済産業省「今年のロボット」大賞2008「中小企業基盤整備機構理事長賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。