内容説明
いとはん―。商業の中心地として栄えた大阪・船場では、商家のお嬢さまを、親しみとあこがれをこめて、このように呼びました。お茶や上方舞などのおけいこをとおして、美しい立ち居振る舞いを身につけた「いとはん」たちは、多くの人々と接するなかで、ますますその美しさに磨きをかけていったのです。流れるように自然で、蝶が舞うように華やか。そんな「いとはん」の立ち居振る舞いを身につければ、あなたの印象は格段にあがるでしょう。ぜひ「いとはん」に学んで、女性としての魅力をさらに高めてみませんか。
目次
第1章 基本の立ち居振る舞い(振る舞いの基本は立ち姿から;立ち姿を意識する習慣を ほか)
第2章 美しい振る舞いのための心得(上手な会話術を身につける;あいさつにはひとこと添えて ほか)
第3章 食事のときの振る舞い(食事を楽しむためのお店への配慮;教養のある食べかたを目指す ほか)
第4章 おでかけのときの振る舞い(公共の場で美しく振る舞うには;携帯電話は美しく正しく使う ほか)
第5章 冠婚葬祭の場での振る舞い(結婚式の招待状が届いたら;お祝いの場では主役を引き立てる装いを ほか)
著者等紹介
徳光正子[トクミツマサコ]
江戸時代に創業し、古典落語などにも登場する老舗料亭「花外楼」の五代目女将。「花外楼」は木戸孝允、大久保利通、伊藤博文らによる大阪会議が開催された場所として知られる。女将は船場にて生まれ育った生粋の「いとはん」。甲南大学文学部卒業後、ホテルへ出店した支店にて店長を務め、その後、女将を引き継ぐ。日本の伝統芸能にも造詣が深く、文楽上演にて解説を行うなど、和の伝統の素晴らしさを伝えるまたとない語り手でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。