内容説明
歿後10年、難民問題はじめ流動化が進む現代世界にあって、「越境」し「混交」するその作品は今日的な意味を帯びつつ、再び甦ろうとしている。時代に先駆けた大庭文学のいま。
目次
椎名美奈子・学生時代の未発表の手紙(田澤信子宛)
大庭みな子をめぐって(津田の後輩 大庭みな子さんの思い出;コルク入りワインの幸福な夜;浦島忌に想う文学の広がり ほか)
書簡・利雄日記から(藤枝静男と大庭みな子―浜松を背景に;大庭みな子・藤枝静男 往復書簡;大庭利雄日記抄―大庭みな子との日々(一九八七年一月) ほか)
大庭作品をめぐって(『ヤダーシュカ ミーチャ』論;変身する身体、越境する主体―「ろうそく魚」を手がかりにして;『霧の旅』第1部・第2部―場所の記憶 ほか)
著者等紹介
与那覇恵子[ヨナハケイコ]
1952年生まれ。東洋英和女学院大学国際社会学部教授。女性文学会・大庭みな子研究会代表。著書・共著・編著の他、監修・編集に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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