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出版社内容情報
米国ナショナル・ブック・アワード受賞作 。
ナチュラリストであり、探検家でもあるP・マシーセンは、動物学者G・シャラーとともに幻の雪豹を求めてヒマラヤの奥地へ向かった。逝った妻の思い出を胸にヒマラヤの峰々に挑んだ彼が得たものは? 世界的なベストセラーとなったマシーセンの最高傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taku
14
物質世界と精神世界、両世界における探索の旅。目的はヒマラヤアオヒツジの調査でも、美しい獣ユキヒョウとの出会いを求めて。クリスタルマウンテンに辿り着く困難を描く紀行として、ヒマラヤの大自然や動植物、そこで暮らす人々を記述するネイチャーライティングとしてよい読み物だ。そこに宗教、禅、亡くなった妻のことなど、内面も同列に記述するところが異様。探し求めるものを見つけることだけが大切なのではなく、現実や心の中に在るものへの整理がつけられたのなら、ヒマラヤという環境は適していたのだと思う。2023/07/07
生薬
2
チベット探検記と言うよりアメリカ人による仏教(禅)悟り自分日記だった。道中の写真付だったら良かったのに!2018/12/30
色
1
数ヶ月に及ぶチベット登山を通じて開く、著者の“悟り”。タイトルにもある『雪豹』が神秘的な遠くて近い存在として描かれ、なかなか達することのできない“悟り”の極致であるかのよう。読んでいてこちらも登山している気分にさせられる、詳細な記述。巻頭にある地図と照らし合わせて読むと、余計にその旅の大変なさを思い知らされます…!2009/11/21