内容説明
本書が扱うテーマはインカムとキャッシュ・フローの簿記会計、特にその構造論的考察である。損益計算書、キャッシュ・フロー計算書、貸借対照表の3つの基本財務諸表の動的相互関係とともに、「複式簿記のサイエンス」とでもいうべきひとつの方向づけについても留意して読んでもらいたい。
目次
第1章 キャッシュ・フロー計算と複式簿記―直接法と間接法の計算構造
第2章 損益計算とキャッシュ・フロー計算の簿記構造―その同型性
第3章 キャッシュ・フロー計算と複式仕訳―複式仕訳の相対化
第4章 損益計算とキャッシュ・フロー計算のギャップ分析―恣意性と客観性
第5章 損益計算とキャッシュ・フロー計算の動的統合モデル―簿記的結合と会計的統合
第6章 複式簿記のサイエンス―複式簿記とは何であり、何でありうるか
第7章(補章) キャッシュフロー革命と複式簿記―資本/利益/キャッシュの簿記原理的考察
補遺 エクセルとアカウンティング―演習デモ
著者等紹介
石川純治[イシカワジュンジ]
1980年大阪大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。福岡大学講師・助教授、大阪市立大学教授を経て、駒沢大学経済学部教授。博士(経済学、商学)。公認会計士第2次試験委員(2000年度~2002年度)。税理士試験委員(2005年度~)
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