内容説明
二十世紀のはじめに何冊ものベストセラーを生み出した行動派作家ジャック・ロンドン。いろいろな国で翻訳が出され、今も世界で最も読みつづけられている作家として、スケールの大きさには現代をも超える。そこには、自然と人間や地球環境への視点など、いつの時代にあってもシリアスな問題が提起され、人間の文明に鋭い警鐘が鳴らされていた。
目次
第1章 ジャック・ロンドンの生涯管見
第2章 好奇心とチャレンジ精神の塊
第3章 生と死
第4章 大自然と文明
第5章 大冒険―社会を底辺から見る
第6章 ジャック・ロンドンと日本
第7章 ジャック・ロンドン・スポット駆け足めぐり
著者等紹介
辻井栄滋[ツジイエイジ]
1944年、京都府生まれ。1986年1月、「ジャック・ロンドン・マン・オブ・ザ・イヤー賞」(1985年度)受賞。2004年5月、文学博士(Doctor of Humane Letters)。立命館大学教授、同志社大学および仏教大学講師。日本ジャック・ロンドン協会会長。ジャック・ロンドン財団顧問(カリフォルニア州)
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感想・レビュー
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小梅
56
ジャック・ロンドンと言えば「犬」の作家とのイメージがありましたが、40年の短い時間のなかで波乱万丈な人生を送った人だった。「野性の呼び声」「白い牙」以外にも読みたい作品が沢山ありました。2014/10/15
Miki
8
ジャック・ロンドンへの愛が溢れまくったエッセイ。「ジャック・ロンドンって、あの犬やオオカミの話を書いた人?」というイメージを払しょくすべく幅広い作品を紹介。SFやボクシングものも書いていたのは意外。他に読みたい作品メモ:『白い牙』『赤死病』『ジョン・バーリーコーン』2014/03/07