出版社内容情報
1974年、著者が長野県の諏訪中央病院の院長として赴任したとき、地域住民が脳梗塞、脳溢血、心筋梗塞等の、血管障害による病気で亡くなる人がとても多かった。そんな地域で立ち上がった一人の医師が起こした健康革命。食生活を見直すことで2010年には男女とも全国1位の長寿県になった。そのアイディアレシピを紹介。
1974年、著者が長野県の諏訪中央病院の院長として赴任したとき、地域住民が脳梗塞、脳溢血、心筋梗塞等の、血管障害による病気で亡くなる人がとても多かった。しかも当時の県別年齢調整死亡率は都道府県の中でも順位は下のほう、脳卒中死亡率はワースト1位。
海がなく、塩分の高い保存食を食べる傾向にあった地域住民に対して、まず主婦層を中心に健康草の根運動をほそぼそとはじめ、2010年には長野県の寿命が男女とも全国1位に。
このムックでは、著者が啓蒙した食生活の内容をさらにバージョンアップさせて、健康に長生きするために気を付けたい体のこと、それに付随した簡単レシピを紹介していきます。
●脳卒中ワースト1位から平均寿命男女とも1位に!
長野県民の寿命がのびた
鎌田式健康ごはん
●減塩かつ野菜もたくさん摂れる
技あり味噌汁と炊き込みご飯。
●具を増やして飲む汁の量を減らす。
自然と減塩になるアイディア汁物。
●固い根菜も米と一緒に炊けば
柔らかくなってたくさん食べられる。
●市販惣菜をご飯に混ぜ込めば
短時間で簡単豪華ご飯が完成。
●ポイントはミキサーで作ること。
毎日飲みたい健康ドリンク。
●ごま、寒天、ねばねば食材……。
鎌田家の食卓は材料選びから。
●血管年齢を若く保つことができれば、
心臓や脳血管の病気の予防になる。
●血管の抗酸化予防には緑黄色野菜。
干し野菜にすればさらに栄養価アップ。
●甘みが増してたくさん食べられる。
調理時間別おすすめ蒸し野菜。
●EPA、DHAを多く含む魚は
血液をサラサラにしてくれる。
●食物繊維が豊富といえば寒天。
長野の地元ではトマト寒天が流行。
●血管を若返らせる豆類は、
水煮や缶詰を使えば料理もらくらく。
●いも類、こんにゃくも食物繊維が
いっぱい。ダイエットにも最適。
●血糖値の上昇をゆるやかにするには、
ご飯と一緒にねばねば食材を。
●海藻をぬめり成分が、体にたまった
ナトリウムや毒素を体外に排出。
●血管拡張のために毎日摂りたい
香辛料は半調理保存で料理に使う。
●ごまのセサミンは抗酸化物質の宝庫。
血中の脂質も退治する栄養のかたまり。
●高血圧を抑制する酢は手作りすれば
さらに減塩になってアレンジも自在。
●鮭・海老等のアスタキサンチンには
血管の炎症を抑える力がある。
●寝たきり要因のひとつが骨折。
3つの栄養素で骨を丈夫にする。
●骨のためにカルシウム、マグネシウム、
ビタミンDを同時に摂れるレシピ。
●更年期以降のカルシウム低下を抑制。
イソフラボンは骨粗鬆症予防の立役者。
●心が元気な人は健康寿命も長い。
幸せホルモンを増やす食材に注目。
●つうつとした状態を緩和して
幸福感を感じられるセロトニンレシピ。
●オキシトシンを上手に分泌できれば
愛する、信頼する効果が高まる。
●不眠や認知症予防にはメラトニン。
朝と夜の飲み物で果物から摂ろう。
●免疫力が高ければ病気に負けない。
腸内環境を整えて抵抗力をつける。
●きのこのβ-グルカンの力は
がんの免疫療法に使われるほどの実力。
●腸内環境を決めるのは善玉菌の量。
発酵食品を毎日食べるのがおすすめ。
●プロバイオティクスの力で腸を活性。
ヨーグルトのバリエーションレシピ。
【著者紹介】
医師、作家。1948年東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。38年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、東日本の被災地支援に取り組む。2009年ベスト・ファーザー イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会放送文化賞受賞。現在、諏訪中央病院名誉院長。