出版社内容情報
現代芸術家・奈良美智氏をはじめとした著名人が絶賛コメントをSNS投稿し話題に。
毎日は小さな冒険と輝きに満ちている。
あるがまま生きる子どもたちをやさしく見つめた傑作 第2集。
写真家・石川直樹さん推薦!
「言葉に置き換えられない感情や微細な揺らぎを見切ることなく丁寧に掬い上げ、読み手にそのまま届けてくれる稀有な作品で、びっくりした。手触りや温度のようなものがじんわりと残る読後感は、唯一無二と言ってもいい」
季節は夏から冬へ。
舞台は少し昔の佐賀。
通学路、駄菓子屋、
夜の外出、鍵っ子の友達、
インスタントラーメンの味。
ソテツとかりんの何気ない日常は
2人とって特別で
かけがえのない時間となっていく──
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
135
正しさを表現する言葉を探すよりも、もっと大切なことがある。日常のあらゆる体験を積み重ねて、感受性の隅から隅まで刺激することで毎日が輝き出し、1日があっという間に終わり、1年先がはるか向こうのような、あのときにしかない感覚が蘇る。駆け抜けて、笑って全力で食べて寝て、みんなどんな大人になるのだろう。今思えば些細な出来事にドキドキしたり、あのときの出来心が深く刻まれてしまって忘れられなくなったり、誰もが似たような経験している。どこにでもありそうな、でも特別な、それぞれの記憶に眠る懐かしい景色が思い出される作品。2025/10/13
遠い日
3
上質の児童文学を読んだような印象です。行間を読むのと同じような作業が必要な、絵の空間に在る大切な空気がビンビン伝わってきました。ソテツとかりんのストレートなやり取りの部分と、ことばにしない胸中の思いとのワンクッションが実にみごとに浮き上がってきます。子どもの目と心の敏感さ。うまく言語化できない分、直感や本能のような機能の鋭さが読み手を打ちます。これは第1巻も、これ以後も追いかけたい作品となりました。2025/09/06
-
- 電子書籍
- 新訳 夢判断 新潮モダン・クラシックス
-
- 電子書籍
- オオカミ王子の言うとおり 8 ジュール…




