colocal books
東北のテマヒマ―衣・食・住

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  • サイズ B6判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838724970
  • NDC分類 382.12
  • Cコード C0095

出版社内容情報

東北のものづくりに息づく「手間」と「ひま」(時間)、そして「底力」。三宅一生ディレクション「東北の底力、心と光。『衣』、三宅一生」、佐藤 卓、深澤直人ディレクション「テマヒマ展〈東北の食と住〉」。東日本大震災を受けて開催され5万人の心を動かした、二つの展覧会の記録。
「colocal books」第1弾。

1970年代から東北の美しいテキスタイルや優れた技術と連携してきた三宅一生がディレクションした特別企画「東北の底力、心と光。『衣』、三宅一生。」(2011年7月26日~)。
 グラフィックデザイナー佐藤卓と、プロダクトデザイナー深澤直人が、東北の<食>と<住>をテーマに、各地を訪ね、「テマヒマ」がかかったものたちを見出し、デザインの美を際立たせて展示空間を構成した企画展「テマヒマ展〈東北の食と住〉」(2012年4月27日~)。
 東日本大震災、それに続いた原発事故による困難とたたかう東北のひとびとへエールを送ろうと、東京・六本木 21_21 DESIGN SIGHTで開催されたふたつの展覧会は、合わせて5万人の来場者を迎え、ひとびとに感動を与えた。
 それと同時にこの展覧会は、厳しい自然のなかで、手間とひま(時間)をかけてものをつくり、それを食し、また、使うという暮らしを伝承してきた東北のひとびとの姿を通して、本当の豊かさやデザインのあり方というものを問いかけ、また、流通、ライフスタイルの変化により、ものとのつながり方が変わって行くにつれ、次世代のつくり手を失いつつあるという現実も照らし出した。
 本書は、ふたつの展覧会に出品された、「テマヒマ」をかけてつくられる64アイテムを<衣・食・住>のカテゴリー別に完全収録。カラー写真とつくり手への取材を元にした解説つきで、それぞれのものの美しさとストーリーを掘り起こしている。
 紹介されているのは以下の通り。
【青森県】
こぎん刺し(弘前市)、裂織(十和田市)、津軽飴(青森市)、(三戸郡南部町)、いわしの焼干し(むつ市)、りんご箱(北津軽郡板柳町)、りんご剪定鋏(弘前市)、りんご手かご(弘前市)、津軽塗(弘前市)、
津軽塗(弘前市)、にんにくナイフ(三戸郡田子町)、ボッコ靴(黒石市)
【秋田県】
天鷺ぜんまい織(由利本荘市)、角館駄菓子(仙北市角館町)、きりたんぽ(鹿角市)、稲庭うどん(湯沢市稲庭町)、いぶりがっこ(横手市)、はたはたずし(男鹿市)、みそたまり(湯沢市)、曲げわっぱ(大館市)、
秋田杉桶樽(大館市)、楢岡焼(大仙市)、イタヤ細工(仙北市角館町)、川連漆器(湯沢市川連町)、樺細工(仙北市角館町)
【岩手県】
ホームスパン(盛岡市)、凍み餅(一関市)、凍みイモ(九戸郡野田村)、縄干しいわな(久慈市)、盛岡駄菓子(盛岡市)、かっけ(盛岡市)、かっけ(九戸郡軽米町)、凍みきらず(九戸郡野田村)、南部鼻曲がり鮭の新巻(上閉伊郡大槌町)、小久慈焼(久慈市)、浄法寺漆器(二戸市浄法寺町)、南部鉄器(盛岡市)、南部箒(九戸郡九戸村)、鳥越地区の竹細工(二戸郡一戸町)
【山形県】
シナ布(米沢市)、山形ニット(山形市)、車麩(東根市)、山菜(西置賜郡小国町)、鶴岡駄菓子(鶴岡市)、笹巻(飽海郡遊佐町)、干し柿(上山市)、鮭の新切り(最上郡鮭川村)、臼/杵(山形市)、柏戸イス(天童市)、平清水焼(山形市)、山形鋳物(山形市)、鋸(山形市)
【宮城県】
紙衣(白石市)、プリーツ加工(白石市)、油麩(登米市)、焼麩 (大崎市)、凍り豆腐(大崎市)、へそ大根(刈田郡蔵王町)、仙台駄菓子(仙台市)、堤焼(仙台市)、雄勝硯(石巻市)、岩出山のしの竹細工(大崎市)
【福島県】
からむし織(大沼郡昭和村)、打ち豆(南会津郡南会津町)、寒干し大根 (南会津郡南会津町)、会津駄菓子(会津若松市)、三五八(河沼郡会津坂下町)、にしんの山椒漬け(会津若松市)、会津桐たんす(大沼郡三島町)、会津桐下駄(喜多方市)、会津漆器(喜多方市)、会津木綿(会津若松市)、奥会津編組細工 マタタビ細工(大沼郡三島町)、奥会津編組細工 山ブドウ細工(大沼郡三島町)

内容説明

東北のものづくりに息づく「手間」と「ひま」(時間)、そして「底力」。暮らしとものづくりが寄り添う姿を、明日へつなげていくためには…。東日本大震災を受けて開催され5万人の心を動かした、二つの展覧会の記録。

目次

衣(紙衣;シナ布;からむし織 ほか)
食(麩;津軽飴;打ち豆 ほか)
住(りんご箱;曲げわっぱ;秋田杉桶樽 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雨巫女。@新潮部

19
《私‐図書館》東北の衣食住を紹介した2つの展覧会の記録。職人展にて、製作中を実際見たり、東北展で食べたりしたものもあるが、知らない作品が多かった。2つの展覧会観たかった。2013/03/11

スノーシェルター

15
衣食住、どれも素敵。実際に見に行きたい。東北の生活に必要なものだから生まれたのであって、デザインは後から付いてきたものなのではとも思う。全国に素敵なものはたくさんあるけれど、私は東北が好き。2014/12/06

booklight

8
デザイナーからみた民族学、東北編、という感じでしょうか。どのページを見ても美しく、通常の雑誌よりは一歩踏み込んだ内容が書いてあります。付録でついている、大根と杉の樹形図が面白い。2018/04/01

けんとまん1007

7
中に書かれていたとおり、伝統とは、今のままあり続けることではない。絶えず変化することも必要だということ。だからこそ、今もあり続けるのだということ。それは、単なる飾り物ではなくて、使われ続けるものだからなんだと思った。衣・住はもちろん、食もそうだ。食べられ続けるからこそ、今もあるんだ。2013/03/09

ちいさな図書館

3
郷土食にすごく興味があるので、食の部分は乗り出すように読んでしまう。寒さの厳しい土地柄だからこその発展をした保存食の数々。どれも食べてみたい…!現代はなんでも簡単に手に入るからどんどん廃れてしまうものがどこの地域にもあるけれど、理にかなったものだし、時を重ねてきた美しさがあるものだから、どうかなくならないでほしい。郷土料理、学んでみたいなぁ。2013/01/22

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