「マネー大動乱」時代を生きぬく情報活用術

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838724659
  • NDC分類 007.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

世の中はさまざまな情報であふれていますが、よく見ると2つのタイプに分けられることに気づきます。
一つは、自分が主張していることについての数量データを盛りこんだ情報。
もう一つは、数量的なデータの裏付けが全くない、
「自分はこう思う」「確かな筋から真相はこうだと聞いた」といったタイプの情報です。

でも、ここで大切なのは、
世界の政治・外交・社会・経済・金融といった分野の動きを自分なりに理解するためには、
データの裏付けのない情報はすべて無視することです。
たとえば、ふつうの新聞では記事の3/4~4/5はこうしたデータの裏付けのない情報です。
さすがに日本経済新聞になると、たとえグラフや表がない文章だけの記事だとしても、
いつどのくらいの量だったものがこれだけ増えた(減った)の数値データを織りこんだものが多くなります。
それでも、記事の半分を超えることはないでしょう。
つまり、私の提案は、新聞記事の半分以上は無視しましょうということなのです。

そう言われると、「こんなに多くの情報を右から左にやり過ごしてしまって大丈夫なのか?」
と心配になるかもしれませんが、それで大丈夫なのです。
文章だけの記事は、記者や論説委員が長年にわたってつくり上げてきたものの見方に沿って、
そのときどきの話題を論評するといったものが多いのです。
書き手の意見に賛成(反対)なら記事の結論にも賛成(反対)でしょう。
その記事を読むことによって、今まで知らなかった事実を発見するとか、
これまで考えもしなかった新しいものの見方を教えられることは、めったにないのが実情です。

それに対して、どんなに小さなデータでも、
具体的な数値の大小や、過去から現在までの動き、
そして、将来どうなるだろうかという予測の入った記事には、
どの程度のインパクトのある話なのだろうかという重要度の見当がつけやすい利点があります。
数量的なデータの入った記事からは、書き手の意見以上の情報を絞り出すこともできるのです。
(以上、本文より)

世界経済の動向を予測する経済書を次々と刊行しているアナリストの増田悦佐氏は、
「正しい情報(データ)に基づいて生きていけば安心した人生を送れる。
マスメディアの情報に踊らされるのではなく、個々人が正しい情報を使いこなさなくてはならない」
と語る。そんな増田氏の
・情報源はどこにあるのか? 
・どんな情報をどうやって見つけ、読み込み、使いこなせば、的確な経済予測ができるのか? 
・個人でも「未来予想図」を描けるような情報活用ができるのか?
について、氏が実践している「情報活用術」を、豊富な具体例とともに紹介する。

社会・経済が混迷している時代だからこそ、
正しい情報(データ)を使いこなそう!

プロローグ:マスメディアを信じるな! データを見よ!
第1章:データで初めて分かるものすごいこと
第2章:役に立つデータの見つけ方
第3章:まちがえないデータの読み方
第4章:効果的なデータの使い方
第5章:データを使いこなせば、あなたは生き残れる

【著者紹介】
1949年、東京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修了後、ジョンズ・ホプキンス大学大学院で歴史学・経済学の博士課程修了。ニューヨーク州立大学助教授を経て、外資系証券会社で建設・住宅・不動産担当アナリストを務める。現在、(株)ジパング経営戦略本部シニアアナリスト。著書は、『世界は深淵をのぞきこみ、日本は屹立する』(東洋経済新報社)、『新・東京圏 これから伸びる街』(PHP研究所)、『7日で知識がガラリと変わる 増田悦佐の経済教室』(晋遊舎)、『日本と世界を揺り動かす物凄いこと』『日本と世界を直撃するマネー大動乱』(ともにマガジンハウス)ほか多数。


内容説明

過去の失敗も未来の成功もすべてデータが教えてくれる。世界経済の動向を看破する気鋭のアナリストがデータの収集・読解・活用のノウハウを初公開。

目次

プロローグ マスメディアを信じるな!データを見よ!(ある日の『日本経済新聞』朝刊から;日本国民は、再生可能エネルギー源重視を受け入れているのか ほか)
第1章 データで初めて分かるものすごいこと(アンケートはくせもの、解釈次第で結論が一八〇度変わる;データに即して実態を調べてみよう ほか)
第2章 役に立つデータの見つけ方(なるべく早いうちに英文でネット検索をするクセをつける;アメリカの大学教育は地獄の沙汰もカネ次第の世界 ほか)
第3章 まちがえないデータの読み方(日本の就職事情は、経済環境の割には安定していた;それではなぜ、日本の大卒者の就職はむずかしくなってきたのか ほか)
第4章 効果的なデータの使い方(福祉と社会保障について考えてみる;アメリカでさえ、日本よりは福祉負担が大きい ほか)
第5章 データを使いこなせば、あなたは生き残れる(日本はほんとうに時間を失いつづけてきたのだろうか;円高はほんとうに悪いことか ほか)

著者等紹介

増田悦佐[マスダエツスケ]
1949年、東京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修了後、ジョンズ・ホプキンス大学大学院で歴史学・経済学の博士課程修了。ニューヨーク州立大学助教授を経て、外資系証券会社で建設・住宅・不動産担当アナリストを務める。現在、(株)ジパング経営戦略本部シニアアナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

T坊主

1
1.数量的なデータによる裏づけがまったくないものは無視したほうが良い。そういうものには、意図的に自分や特定グループ、国の意思や、誘導がある。又数量的データの中にも、数値にできない物を数値化したり、資料の中に穴が開いている部分があり、推計したり、過去の数値に基づいて予測したものもあるので、気をつけたほうが良い。それらは物の見方次第でどうにでも変わる。2.日本とアメリカのデフレはまったく質が違う。デフレとは貨幣の価値が回復し、物の値段がそれまで続いていたインフレ価格から元通りの価格に下がる事。2013/02/20

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