出版社内容情報
男がオムレツを作るとき、どんな風景がいちばんふさわしいでしょう?
おたくの猫には、音楽の好き嫌いがあると思いますか?
村上春樹さんは占い師として、はたして大成したでしょうか?etc.
最新のムラカミ情報満載! の「村上ラヂオ」第三作。
雑誌アンアン連載中は、“猿もカモシカも狸も、わざわざ山を下りて「アンアン」を毎週買いに来た"というほどの人気ぶり、とか。
くれぐれも読み逃しのないよう、よろしくおねがいします。
内容説明
男がオムレツを作るとき、どんな風景がいちばんふさわしいでしょう?おたくの猫には、音楽の好き嫌いがあると思いますか?村上春樹さんは占い師として、はたして大成したでしょうか?最新のムラカミ情報満載の「村上ラヂオ」第三作。
目次
忘れられない、覚えられない
ブルテリアしか見たことない
愛は消えても
真の男になるためには
オペラ歌手のシャム猫
ギロチンを待ちながら
オムレツを作ろう
裁判所に行こう
スーパーサラダが食べたい
献欲手帳〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
291
ananに連載されていた「村上ラヂオ」シリーズの第3弾。「まえがき」にも書かれているが、たしかに村上春樹とananの読者との間には「共通の話題なんてない」だろう。そんな時に無理に共通の話題を作ろうとしたり、ましてや読者たる若い女性に歩み寄ったりしようとすれば、必ず失敗するだろう。だから村上春樹はいつもの自然体で、そしてそれはすなわち自分にしか書けないスタイルで書いている。それ故にこそ生まれて来る共感覚なのだろう。画の大橋歩もまた自然体だ。「オペラ歌手のシャム猫」の挿絵がなんとも清楚でありながら色っぽい。2014/02/05
おしゃべりメガネ
184
いいなぁ〜、自由な感じで。村上さんの雑誌『anan』に掲載されたエッセイ、第3弾でますます自由さ、リラックスしてる感が伝わってきます。地味に各コラムの最後の「今週の村上」が面白く、たった一行なのにクスッとさせられたり、時にはなるほどなぁと妙に考えさせられたりします。1からほぼノンストップで読み続けましたが、たまにはこういうエッセイも悪くないなぁと。決してキライだったワケではありませんが、あまりすすんで手にはとってませんでした。気になる作家さんのまた違った1面を拝見でき、今後の読書にも活きてきそうですね。2017/09/10
らったった
176
今回も楽しく読ませて戴きました(^^)3作目ともなると挿絵も大分馴染んできます。文章を読んでて、ほんとに幅広い知識を持った方だなぁ。といつもいつも驚いています。次は小説を読みたい(*^^*)楽しみです♪2014/02/02
紅はこべ
138
読書が進まない時に、この手の本はリハビリに有効。すらっと読めるし、後に残らない。村上さん、高い所は怖いが、井戸や洞窟は好きだそうだが、私は高所も井戸も苦手。『ねじまき鳥クロニクル』と『リング』は井戸に対する恐怖心を植え付けた。この本の通底に震災と原発事故の影響があると思ったのは、被災県居住者の考え過ぎかな。2021/03/23
再び読書
104
さくさく読めるエッセイ、内容をとやかく言う本では無い。気楽に読むべし。ギロチンの結末はどうなったかが、気になる2014/02/07