内容説明
いただきものの美味珍味をブツブツ交換し、お手製のローストビーフを自画自賛する。冷蔵庫に死蔵されたミイラ食材を生き返らせ、セクシーなホヤ貝を一人でいただく。食欲全開、今日も幸せ。食欲こそが人生だ。クロワッサン連載、極上の食エッセイ。
目次
一丁の至福
未練ケーキ
魅惑のかけご飯
そのまんま茗荷
ギュイーン料理
評価味
一人評
情熱果物
叱られバター
ぞっこん安ワイン〔ほか〕
著者等紹介
阿川佐和子[アガワサワコ]
エッセイ、小説を執筆する一方で、インタビュアー、テレビ司会者としても活躍。1999年『ああ言えばこう食う』(檀ふみとの共著)で講談社エッセイ賞、2000年『ウメ子』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆきち
71
阿川さんってやっぱり面白いお方っ!食に関するエッセイなんですが、阿川さんというお方がどんな方なのかが丸わかりになっていて面白い!ここまで楽しい方なのかと読みながら笑い声をあげていました!朝早い撮影だからみんなに朝食を作って持っていきたいとおにぎりをたくさん作るのですが、夜中に思いつき、冷凍庫に長らく眠っていた食材で作り、撮影スタッフも感想をオブラートに包めないほど美味しくないものを差し入れて…後からそのスタッフたちがこのエッセイを読んだら『えっ!そんなに古いたらこだったの…』と青ざめただろうと笑えました。2021/10/27
ぶんこ
71
阿川さんの文章は、何を読んでもほんわかしてきます。細かな事にこだわらずに、ある物でサッサと料理する才能は天晴れ。お母様の手伝いをしながら自然に学ばれたのでしょう。お母様も素晴らしいです。冷蔵庫と冷凍庫の両方にお味噌があるので甜麵醬を作りたくなりました。お料理にも驚きましたが、個人秘書アヤヤにびっくり。阿川さんの秘書になると毎日が面白そう。2016/08/31
てんちゃん
31
食欲の秋なので一冊。『愛欲と物欲を捨てた今、自分と俗世を結ぶ唯一の絆は食欲のみ』という某女優(壇ふみ女史)の名言をヒントに描き始められたエッセイ。阿川さんの明るくチャーミングな性格が現れていてとても楽しいエッセイです。食べものをめぐる思い出の影におかあさまの手料理や温かな家庭の雰囲気が垣間見えほっこりします。いつか、阿川さんと壇ふみさんの共著も読みたいな。2015/10/05
アーモンド
31
題名通り、食に関するエッセイ。楽しかった♪懐かしい食べ物あり、あるある話ありで、料理したくなった。2014/11/21
アコ
30
食エッセイ。冷蔵庫から有り物を見つけて、程よく雑に手抜きもしながらアレンジをしてささっと調理し、洋菓子やローストチキン、甜面醤までを手作りするなんてすごい!また食材に対しての観察眼・表現力がおもしろく様々なボキャブラリーを駆使して表現される点もよい。お母様との台所でのやり取りがとても微笑ましいし、来客が多かった『阿川家の味』なる本があれば読みたい。特に酒の肴系。んー佐和子さんが再現して発刊くれないかなあ。鶏肉を西日本で「かしわ」と呼ぶ所以もわかり満足。親しみやすく読みやすい文章で続編も楽しみ。2015/12/21
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