内容説明
こんな子がいたらどうしますか?思えばなな子は今まで、自分の「秘密」を守るために、ずっと戦ってきたのだ。サトシ君と、女風呂と、そして何より自分自身と。こいつは俺に、戦友であってほしかったのだ。19歳の女性作家が世に問う、第8回坊っちゃん文学賞大賞受賞作!他に新しい家族像を描いた書き下ろし小説『ラブリーベイベー』を収録。
著者等紹介
浅井柑[アサイカン]
1985年生まれ。千葉県立小金高校3年在学中に、『三度目の正直』で第8回坊っちゃん文学賞大賞を受賞。新しい女性作家の登場と注目を集める。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユキミ
3
坊ちゃん文学賞の受賞作ということで手に取りました。同性愛で悩む女の子と、幼馴染であり秘密を共有する男の子の話です。展開は素直で清々しく簡潔な感じがしました。もう一つ収録されている『ラブリーベイベー』は制限等もないせいか、あとがきにもあるようにご自身が見聞きしたものをベースにしたというだけあって芯のある感じがしました。こっちの方がストレートに青春っぽいかなという印象。2017/04/28
無糖
1
2つの短編集が書かれている本。1つは同性愛のことで悩むお話で、もう1つは官能小説家の母をもつ子のお話(簡潔すぎてすいません)。どちらも2人の主人公がいてそれぞれの視点から書かれている。どちらかというと2つめの「ラブリーベイベー」のほうが好きかも。2011/11/26
KUAD
1
流し読み。う〜ん、確かにモチーフ的には新しいんだろうが、だからどうなの?と思っちゃう。描写がないね。説明文ばかりだ。これだと何も残らない。2011/02/05
レンチェン
1
ストーリーはあるが、作者の声が見えてこない。2010/06/26
にま
1
高校3年で表題作が坊ちゃん文学大賞を受賞。この本にはもう1つ『ラブリーベイベー』が収録されています。う~ん。読みやすいは読みやすいんですが、細かいことを言うといろいろ目に付きます。官能小説家を母に持つ義理の姉妹の話『ラブリーベイベー』の方が面白かったです。2009/05/21