内容説明
平和な社会をつくろうと日本各地や海外でさまざまな活動をしている人たちと、有事法案を読みこむ勉強会を続けてきた人たちがつながって、2004年4月末、有事法案をわかりやすく解説し、「成立を止めよう」とよびかけるネットワークをつくりました。衆議院で有事7法案と関連3条約が審議されているさなかのことでした。メーリングリスト内で話し合いを重ね、ちらしや解説を載せたウェブサイトを準備する日々のなかで、5月3日の午後、ひとりの人の頭に突然浮かんだもの。それが、この絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
50
もう20年も前の本ですが。え~、戦争を始めるためのレシピ本ですかね。レシピなんてあるんかい?と思いますでしょ。前の戦争の時の話を聞くと、体感としては朝起きたら「戦争が廊下の奥に立っていた」(←渡辺白泉)みたいな感じだそうですが、ちゃんとレシピがあるっぽいですよ。ただし、そのレシピは秘伝っていうか非公開っていうか。なるべくなら皆に知られたくないっていうか。この料理、あんまり身体と心にヨロシクないんでは?と途中で思ったら、「せっかく始めたのに」とか言わずに一回手を止め火を止め深呼吸して考える勇気を持ちたいかな2024/08/26
ちえ
40
2004年に出た元の本も閉架から出してもらいました。◆「もしこのような社会を作りたくないなら、私たちに何が出来るか考えてみたい。ただ、伝えたい、と力めば力むほど、相手は聞いてくれない。ちえを使わなければならないし、長丁場に備えることも必要になる。あきらめずにボールを投げ続けるしかない」2019/10/19
かおりんご
37
児童書。この本に書かれていることが、現実におき始めている気がします。10年も前に書かれているのに。まぁ、一概に戦争への道を進んでいるとは言い切れないので、なんとも言えませんが。2015/08/21
らる
29
図書室にて読了。 簡単なことで戦争は起きてしまう、もちろんその後押しも。一番大切なものが命から国に変わった時、子供達が多くの異変に気付き始めた時では遅い。少しでも早い段階で止めなくてはならない、それは今の私たちがするべきことである。 果たしてその時私は言えるのだろうか、「たいへんだよ、なんとかしようよ」と。絵本なのにとても深く考えさせられる物語でした。また読みたいです。2014/04/01
たまきら
27
2004年出版。あの頃も政治状況が、世界が変わっていくのを危惧していた。けれども、2020年の今、この本を読んでいかに戦争の道が自分たちの前に舗装されつつあるかを感じる。この国の「戦争」のおそろしさは、他のいかなる意見も受け入れず、メディアが盲従することではないだろうか 。おそろしい。 2020/04/07