内容説明
渡辺という人は何故ナベさんと呼ばれるのか、ワタさんではいけないのか。人は何故、他人の趣味を知りたがるのか。トイレットペーパーの芯で作った城は本当にアートなのか。太宰治と坂口安吾、どちらがダメ人間か。ドロボウに入られたらなんと叫ぶのがベストなのか…?人生の教訓は身近なところに潜んでいる。隣の食卓からダメ人間の考察まで、人気劇作家が片っ端から首を突っ込むとんでもない命題の数々。不可解な日常と究極の真理に挑む哲学的笑いの書。
目次
第1章 青空とスイカ(人はときとして、九州人になる;だめに向かって ほか)
第2章 夜と目薬(音楽の話はもういいじゃないか;オブラート ほか)
第3章 ぼうはからだとともにおどる(大人が手をあげる;愛情と悪意の振幅 ほか)
第4章 読むことの遠い戦い(山陰、その濃密な空間;まず最初に食べた人 ほか)