感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きさらぎ
5
朱熹と門弟との問答をその死後にテーマ別に編集した書の全訳注、の1。2007年刊行開始の本書発刊の辞には「20年後の完訳を目指して」「完訳を計画しないが完訳を目指す」とある。朱子学研究者の心意気が熱い。本書は「理気」と「鬼神」を載せる。天文学や暦についての問答で百頁近くあり、地形図に興味を持ち自作しようとしたという朱熹の興味の広さには驚かされる。時に「これは私にもさっぱり判らない」と言ってみたり、率直で真面目で丁寧で親切、「倦まず弛まず」というのはこういう人を言うのだなあと思う。2018/07/12
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