出版社内容情報
貴族の権力が頂点を極め、華やかな宮廷文化が生まれた一方、疫病による飢饉や地方の争乱が相次いだ平安時代。この時代を象徴する桓武天皇、藤原道長、紫式部、平将門をはじめ、百姓に訴えられた悪徳受領藤原元命、反乱を起こした蝦夷阿弖流為、天竺に向かい客死した高丘親王など、有名・無名の人物を再評価。平安時代の新たな魅力に気づける一冊。
内容説明
華やかな宮廷文化が生まれた一方、飢饉や地方の争乱が相次いだ平安時代。桓武天皇、藤原道長、平将門をはじめ、悪徳受領藤原元命、蝦夷阿弖流為など、有名・無名の人物を再評価。平安時代の新たな魅力に気づける一冊。
目次
1 平安遷都と仏教文化のひろがり(桓武天皇と早良親王―平安初期政治の光と影;平城天皇と藤原薬子―行政改革の推進とその挫折;嵯峨天皇―家父長として王家に君臨した聖主 ほか)
2 摂政・関白の登場と地方の争乱(清和天皇―九歳で即位した最初の幼帝;藤原良房と基経―摂関家成立の基礎となった二代;伴善男―応天門の変で潰えた野望 ほか)
3 摂関政治(藤原道長―摂関政治の全盛;藤原彰子と詮子―藤原道長を“創った”女ふたり;藤原頼通―転換期の摂関 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りうかん
1
平安時代編。桓武天皇から源頼光まで。有名どころが増えてきて、名前を知っている人も増えてきたのでは。ドマイナーな人物もちらほらだが、藤原道長、頼通、橘広相、菅原道真、藤原良房、安倍晴明当たりの有名どころ多数。ちょうど今、漫画で応天門読んだばかりなので、タイムリー。2023/03/26
マウンテンゴリラ
0
人物による平安時代の紹介であるが、私の拙い歴史認識では、このあと院政を経て、武家政権の成立と律令制の崩壊、平家の滅亡までが平安時代であり、本書ではその手前の摂関政治までの扱いに留まっており、やや意外な感じがした。それは、或いは、古代史という観点からの括りということかも知れないが、ある意味で、私を含め日本人の歴史認識がいかに戦乱中心に構成されているかを、反省させられる意味においても考えさせられる面があった。つまり、平安時代と言えば平家の台頭と滅亡という意識自体の修正を迫られるものでもあった。→(2)2024/07/07
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