内容説明
巨匠ケルテスが、ユーモアたっぷりのまなざしで「読む情景」をとらえた珠玉の掌編写真集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki
3
文京区立図書館 ハンガリー生まれのアンドレ・ケルテスを知ったのは、溯ること半世紀の大学時代で、籍を置いた写真サークルを石もて追われた頃。ロバート・キャパを皮切りにブラッサイやマン・レイなどと一緒に大大衝撃を受けたのです。静寂を通して寂寥感がじわじわと迫り、孤独とか故郷喪失を痛いほどに感じたわけだが、当時の日本の社会情勢も影響して進むべき(進みたい)方向を失ってた僕にとっては、ケルテスの哀しみや人を包みこむ優しさはとても有り難かった。江國香織さんが再会を案内してくれました。2024/08/21
mie
1
本を読む人々が被写体なのだから、どの写真にも動きは感じられずとても静かな写真集。それなのに、何かが動いてる。何だろう…本を読んでいるときに感じる豊かな時間が、写真の中に、そして人々の心の中に流れているのだ。その姿に自分を重ね合わせ、一緒に豊かな時間を共有したくなる。ずっと手元に置いておきたい一冊。2014/10/14
warimachi
1
わざわざ書庫から持ってきてくれたものの、想定外に小さい本でびっくり。何かを「読んでる人」を写した作品集で、ケルテスの中ではやや地味な印象もあるが、なかなか味わい深い。なんともオシャレな一冊。小さすぎて細かいところが見えなかったりもするけど。2010/10/19
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