出版社内容情報
【発刊の目的と内容】
写真は誕生以来の転機を迎えつつある。従来の銀塩写真を「アナログ」とするならば、「ディジタル」という新しい技術との接点により、これまでにない新しい写真のあり方が開花しようとしているのである。
本書は、写真家、写真をウォッチしてきた雑誌編集者それぞれの視点からの写真技術の変遷とこれからの可能性、そして写真表現の新たな地平をわかりやすく解説したものである。
共著者のひとり・伊藤美露氏は、欧米に拠点をおき活躍する若手写真家であり、氏の作品を本文中でふんだんに紹介する。
テクノライフ選書は、科学・技術の世界をわかりやすく解き明かすシリーズである。
【購読対象者】
写真技術に興味をもつ方
カメラマニア
写真表現およびメディア論に関心をもつ方
写真・カメラに興味をもつ方
内容説明
写真とは、化学であり、光学、テクノロジーであり、また芸術である。そして、つねにテクノロジーの進歩によりその時代時代の最新の技術を採り入れて、写真はいつも表現領域を広げてきた。いま「デジタル」の出現を機に、写真は新たな表現手段、新たなるメディアへの展開・進化が期待できる時を迎えている。本書は、あらためて写真とは、レンズとは、カメラとは「なにか」を問う。
目次
1章 「写真の時代」の「写真論」(正直な魔術;写真の美とはなにか ほか)
2章 デジタル時代のレンズとカメラ(デジタル時代もレンズが基本;よいレンズを目指して ほか)
3章 デジタル時代の写真術(デジタルによって変わるもの・変わらないもの;アナログとデジタルの優雅な橋渡し ほか)
4章 写真という魔法を失わないでいたい(「ベルリンの壁崩壊」との一致;写真表現への旅立ち ほか)