内容説明
「ムサノ世」の到来―黎明期の武士たちが躍動する姿を余すことなく伝える『保元物語』と『平治物語』を、先人に最も広く読まれた流布本を用いて一冊に収録した。詳細な校訂本文、読みやすさに配慮したルビ、最新で信頼のおける頭注、さらに底本の挿絵をすべて掲載した完全版。解説・年表・系図・地図を付載。
目次
保元物語(後白河の院御即位の事;法皇熊野参詣并びに御託宣の事;法皇崩御の事;新院御謀叛思し召し立たるる事;官軍方々手分けの事 ほか)
平治物語(信頼・信西不快の事;信頼信西を亡ぼさるる事;三条殿へ発向付けたり信西宿所焼き払ふ事;信西の子息闕官付けたり除目の事并びに悪源太上洛の事;信西出家の由来付けたり南都落ち同じく最期の事 ほか)
著者等紹介
小井土守敏[コイドモリトシ]
1968年生まれ。筑波大学大学院文芸・言語研究科博士課程単位取得退学。現在、大妻女子大学文学部教授
滝澤みか[タキザワミカ]
1987年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。現在、国文学研究資料館機関研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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