内容説明
なぜ人々は幸若舞曲に魅せられたのか。語り物芸能が絵に仕立てられ、室町から江戸の世に広まりゆく様子と文化史的意義を国文学と美術史学の視点でひもとく。
目次
序論 描かれた語り物の世界(『源義経一代図屏風』を読む;手錢記念館蔵烏帽子折物語絵巻貼付屏風 解題・翻刻)
平家物語図扇面画帖を読む(海の見える杜美術館蔵「平家物語扇面画帖」について―場面解釈と本文離れをめぐる検討;江戸時代前期の平家物語図扇面について―海の見える杜美術館所蔵「平家物語扇面画帖」を中心に)
幸若舞曲・古浄瑠璃を描く(語り物系絵巻をめぐって―附『堀江物語絵巻』断簡四枚紹介;ベルリン国立アジア美術館蔵“烏帽子折絵巻”―分析と分類 ほか)
絵師と筆者(狩野春雪による幸若舞曲絵巻制作;作品紹介 住吉如慶筆「堀川夜討絵詞絵巻」について ほか)
付篇(幸若舞曲絵入り本一覧)
著者等紹介
小林健二[コバヤシケンジ]
国文学研究資料館名誉教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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