内容説明
沖縄の祭はどこまでも素朴である。自然の流れに従った祭である。静かな御岳の奥から村人の悠長の神歌が響く。神は祭場に顕われ蘇る。一陣の青い風が誘い神歌の響きとともに村人の魂を宙に舞い昇らせる。はるか紺碧の空の原郷で神と人とは交感する。沖縄の祭は魂の祭である。いまもなお自然と神の世界に生きる沖縄の人々。その文化の鼓動を伝える沖縄の祭。
目次
序章 沖縄の祭祀と神観念
第1章 渡名喜島「島直シ祭祀」
第2章 粟国島ヤカンウユミ
第3章 八重山の豊年祭
第4章 シヌグとウンジャミ
調査活動年誌